言葉は信じてないけど、言葉の力は信じてる/「言葉の獣」を読みました
お疲れ様です。
ツイッターで意味のないことをしゃべり続ける毎日です。
いつもお付き合いありがとうございます。
表題の件です。
言葉の獣を読みました。
かなり前に読んでいたけれど、ようやくブログに書けそうです。
作品の内容に触れます。
知りたくない人はそっとページを閉じてください。
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言葉の獣(トーチコミックス)
著者:鯨庭 出版社:リイド社
ISBNコード:9784845861224
言葉を〈獣〉の姿で見ることが出来る東雲(しののめ)と 詩に強い関心を持つクラスメイト・薬研(やげん)。
二人はふとしたきっかけから ある目的のために協力し合うことに。(単行本・帯より)
一つひとつの言葉を大切にしたい薬研は、クラスメイトや周りの言葉の扱いや解釈にもやもやしています。
作中、薬研が東雲の「言葉を〈獣〉の形で見る」力を借りて初めて向き合う言葉が「頑張れ」です。
ここで一般的な「頑張れ」(辞書に載っている総意)と「頑張れ」(薬研が先生に言われて感じた意味)の違いについて描かれます。
一般的な「頑張れ」はシロクマのような姿をして、人にギュッと抱き着いてきます。励ましや慰めの意味を体現していて、その姿はとても可愛い。
それに対して薬研の「頑張れ」は耳が四つあるウサギのような姿をしていて、人とは一定の距離を保ち、大きな目からは感情が読み取れない。
薬研は先生から言われた「頑張れ」を、
応援の言葉はかけられるけれど直接は助けられない
という意味に感じていました。
言葉を体現する動物たちは、キレイだったり、かわいかったり、怖かったりする。
その動物を見ただけでは、どんな言葉なのか、私には分からない。
「言葉の獣」を読んだとき、めちゃくちゃ泣いてしまいました(笑)。
薬研ほど言葉にこだわっているとは思っていないけれど、それでも何か、そう、自分が思っていることが、こう、この作品で書いてもらっている気がして、わっと、何かが。
今回のこの記事のタイトルの話に戻りますが、私はあまり人の言葉を信じられずにいたり、します。
言葉ってすごく曖昧だなと思うからです。
人の言葉を信じていないわけではなくて、
人の気持ちを信じていないわけじゃなくて、
相手が使った言葉に込められた気持ちを、うまく受け取れていなかったら、
自分が使った何気ない言葉が、相手を不快な思いにさせたら、
というどうしようもない心配をします。
辞書があって、言葉の意味をあんなにまとめてくれているのに、人の気持ちが込められた言葉は、辞書以上の意味を持つ気がして。
言葉のもつ意味のことを考えると途方もなくなってしまいます。
だから言葉のやり取りが苦手です。
するけれども。
必要だから。
そんな私に、ツイッターはとても優しい。
私が言いたいことを勝手に吐き出すその先に、受け取る相手を想定していないから。
皆が勝手に見て、勝手に解釈してくれたらそれでいいと思っているから。
…………………………。
だめだ、今なら上手く書けるかもと思って書き出してみたけど、どうにもまとまりません。
そうやって前回も一度書き始めて、いったん寝かせたのでした。
とにかく私は人が放つ言葉の意味が、上手く受け取れるか心配で、言葉というものを信じられなくて、
でも、誰かが誰かに向けて言った言葉には力がある、とも思っています。
意味が細かくしっかり伝わらなくても
「頑張れ」と言われた人は応援されていることを感じて、力がわくかもしれないし、感謝の気持ちを持つかもしれないし、
もしかしたら相手との関係性によっては妬みだと感じるかもしれないし、
伝えたい気持ちがあることは確かだと思っています。
受け取り手は、何かしら感じることができるはず。
何かを感じようと積極的に考えれば。
なんかそういう、
言葉って何なんだ!!っていう部分と、言葉っていいよな!!っていう部分を、
こう上手く、作品にして、見せていただいたような、
感動したのです。
何て言ったらいいんだろう。
伝わる気がしない文章を書いてしまった。
作品の紹介にもなりゃしない。
うううううう無力感。
とにかく読んでほしい、ううううううううううう。
ううううううううううううう。
もっと言葉を知りたい。
ううううううううううううううう。
うぇぇぇぇぇぇぇえん。
読んでぇぇぇぇええええええぇぇぇぇぇぇ。
ただの情緒不安定マンになってしまった。
自分の言葉はどんな形をしているんだろう。
考えても考えても、終わりがみえなくて、これを死ぬまで続けるんだと思うと、怖くて楽しみです。
うぇぇえぇぇぇぇっぇぇぇぇっぇぇん。
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