推しを推す、そして万物に感謝する。

元書店員。日常のオススメやアレコレの話を。

一年の振り返り/『家が好きな人』を読みました。

お疲れ様です。

とてもとてもご無沙汰しています。

 

誕生日の前日に「また一年生きてえらいねぇ」と言いながら、読んだ本の話をしようと思っていたのですが、

その日に自分は余裕があるのだろうか……?

と気がついたので、早めにこうして更新することにしました(笑)

 

嫌な保険をかけるのではない。

 

毎年毎年、ジェイソンがお祝いしてくれるかを確認するためにカレンダーを見ますが、

今年は、ジェイソン、お祝いしてくれます。

ありがとうございます。いや、忙しいからお祝いしてくれないのか?

いや、お祝いしてくれるから、事件を起こさないのか?

とにかくお礼を言っておこうと思う、ありがとうございます。

 

事件は起こさないでおくれ。

 

それより私は「ステキな本をようやく読みました」という話をしたい!

 

家が好きな人(リュエルコミックス)

著者:井田 千秋

ISBNコード:9784408640808 出版社:実業之日本社

自分のお家が好きな人たちの、1人で過ごす静かで楽しい時間。

オールカラーコミック&イラスト集。

 

とっっっっっっっっっっっっても可愛くてステキです。

一回見たら満足、みたいな本ってあるけれど、こちらはもう何度も見たいし、手元に置いておきたい。

そして一人暮らしをする身として、憧れがたくさん詰まっています。

登場人物は5人の一人暮らしをする方達なのですが、自分の好きな空間、自分の好きな時間の使い方を存分に楽しんでいる。

 

いいなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、楽しそうだ、のびのびしている、

自分もこれやりたいなぁぁあぁぁぁ

 

の連続で、柔らかい絵のタッチや色合いがさらに癒してくれます。

 

文字ってデザインだし、作画だなぁって改めて思わせてくれるような優しい手書きの文字。

 

ざらざらの表紙も好き。

 

自分のスタイルとテリトリーの確立って、強いなと思う。

自分で自分を癒せる力。

 

すごく楽しそうだ。

 

模様替えとかしたくなります。

 

来年はちょっと所持しているものを入れ替えてみるのもいいかもしれないなぁ。

家電の寿命がきたらそれどころじゃないけれど……。

 

 

自分が何に時間を大きく使うか、すごく変わった一年だったと思います。

ちょっと本が減っちゃった、でも今も大好きです。

 

お歌も、落書きも、小説も、漫画も大好き。

 

また一年楽しい時間が過ごせるように、自分で自分をちゃんと見てあげたいと思います。

 

 

 

 

いいペースだぞと言っていたのですがね(『仮面の君に告ぐ』を読みました)

お疲れ様です。

 

6月の末に前回の記事を書いたことを思い出して、

おっ、いいペースで本が読めているぞ、と思っているところです。

 

2冊続いただけで何を……という気持ちもありますが、まずは自分で自分を褒めていきたいところです。

最近の中ではいいペースなんだ、このまま続いてくれ……!

 

(などと言っていたのは7月の頭であり、現在7月が終わりそうです、一体何をやっていたのかい)

 

というわけで、読み終わった本が面白かったのでその記録です。

 

 

仮面の君に告ぐ(講談社文庫)

著者:横関大 出版社:講談社

ISBNコード:9784-065269855

恋人と幸せな日々を過ごしていた和沙はある日、目覚めると別人になっていた。さらに和沙は、「自分が1年前に何者かに殺害されたこと」と「自分の恋人がその犯人への復讐を企てていること」を知る。和沙は彼の復讐を止めることができるのか……?

 

読み終わって最初の感想は「うわぁ……」でした。声にも出たかもしれない。

犯人は誰かなぁ、と考えながら読んではいたので、まぁそれは、まぁ、最後の方には、まぁ、という感じだったんですけど、

その予想を立てている中で、読んだ感想は「うわぁ……」でした。

 

私が今まで読んだ横関大さんの作品は、『グッバイ・ヒーロー』とドラマ化もされた『ルパンの娘』です。

 

『グッバイ・ヒーロー』は、立てこもり事件の現場にピザを配達しなくてはいけなくなった男の話。

『ルパンの娘』は、泥棒一家の女性と警察一家の男性が、お互いの素性を隠したままにお付き合いをしている話。

 

簡単に書いてしまいましたが、つまりは設定や導入でワクワクしたり、コミカルで面白そうかもと思わせるような作品のイメージがとても大きいです。

今回調べて知ったのですが、『ルパンの娘』は、児童向けのレーベルでも出版されていたのですね、読みやすさがうかがえます。

 

そんな横関大さんの作品なので、私にとっても文章が読みやすくて、どんどん読めました。

が、読み終わって、「うわぁ……」ってなって、ついている帯を見たら

 

『最後の5ページの衝撃が!』

 

って……うん…………。

 

 

ぜひ!!!!!!!!!!

読みやすいよ!!!!!!!!!!!!

(それ以外に言えない、よろしくお願いいたします)

 

 

 

本のエンドロールを読みました

お疲れ様です。

ご無沙汰しております。

 

いつぶりだろう、間あけすぎ……。

 

見た目重視のキーボードとの信頼関係も、また初めから築かなくては。

 

今回はタイトルの通りです。

読みました。

 

 

本のエンドロール(講談社文庫)

著者:安藤祐介 出版社:講談社

ISBNコード:978-4065230688

彼らは走り続ける。機械は動き続ける。電子化の波が押し寄せ、斜陽産業と言われようとも、この世に本がある限り。

印刷会社の営業・浦本は就職説明会で言う。「印刷会社はメーカーです」営業、工場作業員、DTPオペレーター、デザイナー、電子書籍製作チーム。構想三年、印刷会社全面協力のもと、奥付に載らない本造りの裏方たちを描く、安藤祐介会心のお仕事小説。

引用元 https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000190717

 

随分と前に買っていたのですが、ようやく読むことができました。

内容について話しますので、少しのネタバレだって許されるものか! という方は、その、ごめんなさい(笑)

 

あらすじの中にあった就職説明会ですが、この作品の冒頭部分にあたります。

学生に対し、浦本は「印刷会社はメーカー」「本を造るのが私たちの仕事」と熱い思いを語る。

それとは対象に同じ営業部の仲井戸は「夢は、目の前の仕事を毎日、手違いなく終わらせること」と答える。「本の中身を作るのは作家や編集者であり、我々はそれを書籍という形に落とし込んで届ける作業工程を請け負っているだけ」と。

この淡々とした言葉を覆すには、営業トップの仲井戸を越える仕事ぶりを自分ができなくてはいけない、と浦本は気合を入れる。

 

就職説明会だし、学生さんも実際働いている人の、浦本さんのような熱い思いを聞きたいんじゃなかろうか。

仲井戸さんの日々の仕事の大切さみたいなのを聞けるのもいい機会だと思う。

でも、「夢はなんですか?」という質問に対して仲井戸さんの答えが返ってきたら、なんというか、ちょっと寂しい気がする。

 

2人の言った『夢』がどういうことなのか、最後まで読んで、わぁぁぁぁいいなぁ……となりました。

日々の仕事をつつがなく終わらせることがどれだけ大切なことか。

どれだけたくさんの人が関わって本という形が作られて、私たちの手元に届いているのか。

 

小説を読むと『どんでん返し』だとか、一発逆転のチャンスがあったり、そういった展開がよく見られるのですが、この作品には一切そういうものがなかったように思います。

 

失敗するときは、ちゃんと失敗するまでの道筋があって、成功するときにもちゃんとその流れがある。

日々の積み重ねがその結果を作っていくのだというのを作品を通して感じました。

仲井戸さんのおっしゃる夢、心構えに繋がるものだ。

 

書店で働いていたって、お会いするのは出版社の営業さんまでです。

本を形作る部分に携わる、印刷とか、製本とか、文字で見たって全然想像ができなかった。

 

本の奥付を『本のエンドロール』と称しているのですが、私はこの本を読むまで、奥付に載っている情報からたくさんの人の存在を想像したことは、お恥ずかしながらありませんでした。

 

これからは少しでも想像できたらいい。

きっと本の厚みが、手のひらにもっともっと厚く感じられるような気がします。

 

文庫版では特別掌編が追加されています。

『本は必需品』というタイトルです。

 

本編を読んできて更にその掌編を読んだら、この人たちは実際にいる人たちの話だ、フィクションだけど、限りなくノンフィクションに近いものだと思いました。

作者さんの取材量と、それに応えた現場の皆さんの熱い気持ちが詰め込まれているなと。

 

あと最後の最後が粋な構成だったなぁ。

感動をさらに上げた気がします。

 

ぜひもっとたくさんの人に読んでほしい。

 

 

そういえば……読んでいる中でショックなことがあって。

それは電子書籍の存在についてなんですけれど。

 

紙の本と電子書籍の売上の話が出てくるんですけど、その時に自然と、ものすごく自然と

電子書籍への挑戦かぁ」

って思ってしまって。

自分でそれがやけにショックでした。

 

別に思ったことがないわけじゃないし、電子書籍の普及の勢いはよく知っているし、自分だってたまに電子書籍買うし、便利だし。

でも「挑戦」という言葉がなんだかすごく、あぁーって。

 

自分の中で紙の方が挑戦する側なんだなぁって。

 

……まぁ、この思考は倒産した会社にいたのが原因として大きいかもしれないんですけど(笑)

 

 

紙の本はゼロにはならないって思ってる。

 

「ゼロにはならない」って考える前には「ゼロになることはあるだろうか」っていう前までは考えもしなかった危機感がある。

 

この業界だけじゃなくて何だってそうで、何か新しいものが出てくるたび、何かが流行るたび、みんな既存のものは負けねぇぞって頑張ってる。

新しい物の方も、おんなじように負けねぇぞって頑張ってる。

 

いつかの誰かが好きだったものが、何一つ淘汰されない世界ならいいのに。

 

 

私は、紙の本が好きです。

手に乗る重さと、ひと目でどこまで進んだか分かる触れるページ。

雨の日でもドキドキしながらカバンに入れてしまう短期間の相棒。

片付けようとしても嵩張って、目についてしまう存在感。

 

あと、そんな本がたくさん並んでる本屋さんも好き。

 

愛しい……大好きだ。

 

読書量、戻したいな。

もっとたくさん読みたい、と改めて思いました。

 

 

んーーーー頑張ります。

 

本がもっと好きになる作品です。

 

動画もどうぞ。

https://m.youtube.com/watch?v=m8gYHGwbVQE

 

少しでも、本だけに関わらず、モノの完成までに携わる人たちの存在を想えますように。

 

 

とにかくみんな健康でいようなって話(今度こそ終わってくれ)

お疲れ様です。

 

前回までのあらすじ

木曜日に手術したブログ主、『1週間安静』の注意書きを確認し、なるほど顔をしながら次の月曜日からの仕事へ向かう。

職場の皆さんに「立ち上がるな、座っていろ」とありがたい圧を受け、大人しく仕事をしていたが、家に帰って万歩計を見ると8000歩ほど動き回っていたことを知る。

 

前々回と前回の記事です。

kurikobook.hatenablog.jp

kurikobook.hatenablog.jp

 

 

あらすじって書いてたくせに、前回の記事にない情報があるな、、、。

あと、新しく買ってみたキーボード、3点リーダーどこだ。。。

やっぱり機能の方が大事だな、デザインがカワイイの買っちゃった。

テンション上がるけど、下がるな、3点リーダーでも出ないわ。

 

オタクが大好きな3点リーダー奪われちゃった。。。

 

悲しみ。

 

 

いや、キーボードの話はいいのだ。

 

とにかく、仕事は控えめに動こうと思っていたのに、年末だからかやたら忙しくてめちゃくちゃ動き回った、ということです。

 

 

動き回ったもののやっぱり痛みが気になるわけではないので、そんなに気をつけようという気持ちにならなかった。

 

いけるじゃん、自分楽勝じゃん。

 

なんとなく「内臓を痛めている」という意識はあるので、腹部を伸ばすのは良くなさそうだという感覚はあって、一日中背中を丸めていたのが良かったのかもしれない。

 

出血が止まっているわけではないので、その日も湯船に浸かるのは禁止。

シャワーを浴びる。

 

年末のシャワー、寒い…

 

 

あっ?!?!?!?!?

3点リーダー!!!!!!!!

お前、どこ行ってたんだよ!!!!!

いや、どこにいるんだよ!?!?!?!?

エッ、あ、?……!!……いた!!!

 

オタク、息を吹き返しました!!!

 

 

だぁぁ、違うのです、キーボードの話はいいのです。

 

 

とにかく、手術明けはじめてのお仕事は、痛みもなく、夜もぐっすりで問題なく過ごせました。

これはもう大丈夫そうだと、若干の拍子抜けもありつつ、良かった良かった。

 

次の日。

 

あ、出血増えてますね!!!!!

おはようございます!!!!!!

わぁ!!!!!

 

一応いただいた注意書きには「生理2、3日目のような出血があれば病院に来てください」ということだし、まだそこまでではないし、普通にお仕事へ行きました。

 

年内最後のお仕事は、大掃除です。

 

いっぱい動いたね。

 

出血増えたね。

 

ここまで来て、あ、あかんか???? と遅ればせながら気がつく。

 

 

タイミング的に、次の生理がはじまったのかも? という疑いもあったりしたけど、どうやらそんな感じでもない。

 

うーんwwwwwww

 

ようやく少し気をつけ始めました。

 

 

次の日からお休み。

動いてないよ〜、おとなしくしてるよ〜、と脳内で子宮に訴えかけるも意味なし。

 

うーん、何がいけないのだ。

この後病院で「安静にって言ったよね?」と優しく諭されるのですが、この時は本当に本気で

「なんでだろう? 何がいけないんだろう?」

と思っていました。

シンプルにバカだった。

 

友人たちだけの楽しい楽しい忘年会の予定があったのですが、

「血がとまらねぇ」という話をしたら、病院が年末年始のお休みに入ってしまう前に病院に行っておけ、という至極真っ当なご意見をいただきました。

 

先程も書きましたが、診察してくださった先生から「安静って書いてあったと思うけど、お仕事行ったんだね」と言われる。

 

慣れを感じたので、多分安静にしない患者はありふれているんだと思う。

先生も大変だよな。

 

 

「タイミング的に生理かもとも思った」という話をしたら、

 

「手術のタイミングで子宮内膜は全部一回無くしちゃったから、次の生理はまだ先だよ」

と言われました。

あー、ハァン? うーん、なるほど?

 

“無くしちゃった“の部分を“取った“と言われたか、表現は忘れてしまったのですが、とにかく普通であれば生理の時に排除されるそれを手術で知らん間に失っていたらしい(笑)

 

じゃあ、、、生理まだ来ないっすねwww

 

つまり出血はやっぱり生理ではなく、手術のせいでということになる。

 

わーwwww

 

止血剤の薬をいただいて、実家に帰って何もせずに全てを親に任せて甘えまくった結果、出血が止まったのは年が明けて2日でした。

 

止血剤を飲み始めてから5日かかったので、もう血は止まらんのかもしれんとも思いました。

先生ありがとう、お薬ありがとう。

 

 

年明け初出勤ですが、なんかお腹がじくじくするなぁと思って有給使ってお仕事を休みました。

 

行こうと思えば全然行けた。

『出血止まらねぇ人間の体めんどくせぇ期』を超えていなければ、多分出勤していたと思います。

 

学習した。えらい。

 

さらに次の日はポリープが良性だったか悪性だったかの検査結果を聞きに行く日だったので、この日も有給使って病院へ。

何回病院行くねん、とは随分前から思っている。

 

ずっと通院が必要な人は大変だな。

 

 

この日もお腹のじくじくは感じたので、病院でついでに聞いてみる。

 

「子宮内膜を手術のために排除しているので、つまり子宮の内側全体的に火傷してる感じだから。で、子宮内の修復って生理がくるタイミングでなされるから、大体2回くらいは生理来ないと治らないかなぁ。だから、そのジクジクはあと2ヶ月くらいは続くかもねぇ」

 

2ヶ月wwwwwww

ながwwwwwwwwwww

 

と、聞いた瞬間は思ったのですが、単純な人間なので、このお腹の違和感がどうしようもないものなのだと分かった途端に一気に楽になりました。

 

なんならじくじくも治ってた。そんなバカな。

 

治っちゃったもんだから、じゃあお昼からでも出勤しようかななんて思って、でもいやしかし、変に油断したら二の舞ぞ!? と思って、その日はそのままお休みしました。

 

 

 

その頃、会社では……。

 

上司1、腰を痛めて急きょお休み

上司2、感染症濃厚接触者で急きょお休み

私、本当はお昼から働けたけど、そんな状態を知らないままのんびりお休み

 

という状態で、先輩が1人で全ての業務をこなしていたという……。

 

申し訳なさすぎた。

 

 

 

そんなこんなで、無事に全部が終わりました。

病院的にも出血が止まっていて、病理検査結果を伝えたらおしまい、みたいな感じだった。

 

 

お仕事で安静にしていなかった、と書いてきたけど、

カラオケアプリのイベントで深夜まで起きてたり、腹圧かけちゃダメだろうにお歌を歌っていたりしたものですから、全然、お仕事だけのせいじゃない。

 

反省はしない、年末のイベント楽しかった!!

 

 

記録としてはこれで終わりです。

もしここまで読んでくださった方がいらっしゃったなら、

そんな優しい方の健康を祈る。

読んでいない人も、健康であれ。

 

不正出血とかあったら、病院に行くのだぞ。

健康診断も受けるのだぞ。

女性のパートナーがなんか不調や違和感を言ってたら、病院を進めるのだぞ。

 

そんな感じです。

私からは以上です。

 

お疲れ様でした。

もう終わる、今度こそ終わる!

 

それでは!