推しを推す、そして万物に感謝する。

元書店員。日常のオススメやアレコレの話を。

「俯瞰ヤロウ」というパワーワード称号をいただきました。

お疲れ様です。

 

年末に、お仕事を辞められる方の送別会をしました。

初めて一緒にご飯を食べる方たちばかりの場で、送別会と言いながらも、他の方とお話する機会にもなり、面白かったです。

 

唯一メンバーの中にひとり、職場の食堂でお会いする方がいました。

年上の方で、まぁまぁ話す、気さくな面白い方です。

 

彼を、えーと、Eさんくらいまで進んだ気がするのでFさんとして、そのFさんが私に言った言葉がめちゃくちゃ印象的で面白かったので、年が明けた今も忘れられずにいます。

 

 

 

 

 

「うるせー! この俯瞰ヤロウが!」

 

 

 

 

 

とのことです。

 

 

俯瞰という賢そうな言葉と、野郎という荒々しい言葉が、セットになっている……。

 

 

何その面白ワード?!

 

 

お酒があまり入っていないタイミングですでに、

 

くりこさんは、なんだか、俺のことを俯瞰で見てくるような気がして、だから、俺は酒の席ではくりこさんには絡みたくないんだ、酔いが覚めそうで、嫌だから

 

とFさんは仰っていて、それならば何故、酒の席に呼んだのだ(笑)とも思ったのですが、でも、私はこの目の前のご飯を満足できるように食べることに一生懸命で、気にしていませんでした。

 

とにかく、彼は今日、私とは絡みたくないらしい、ということだけ心に留めました。

 

言わんとしていることは分かる。気もする。

 

「俯瞰」っていうのは分からないけれど、私は帰り道に運転しなくてはいけないからお酒を飲まないし、つまりFさんがお酒に酔って気持ちよくなっている場面に、愛想のない冷静な人間がいては、白けてしまうということかなと。

 

……俯瞰でものを見られる視点、場合によっては私も欲しいわ。

 

 

お酒が進んできた頃に、うっかり私がFさんたちの会話に入ってしまったところ、上記のパワーワードをいただきました。

 

負けず嫌いで意地が悪い私は、たぶんビックリした顔すら見せなかった気はしますが、Fさんは続けます。

 

 

職場で俺を見るのと同じような目で、俺を見るじゃないか、と。

 

 

そこで私は、素直に質問をぶつけます。

 

 

だって、Fさんは職場でもここでも同じFさんじゃないですか。

 

 

 

そういうことを言ってるんじゃない、ということも分かるし、でも自分のこの感覚が間違っているとも思えない。

 

Fさんは、仕事じゃない気持ちでここにご飯を食べに来ているし、

私は、仕事の続きのような気持ちでここにご飯を食べに来ている。

(そして言ってしまえば、送別会という名前がついていなくても、Fさんとご飯を食べるようなことがあったら、職場で会うのと同じような顔をして、同じような声を出して、同じような話しかしないだろうなぁという予想ができる)

 

そんなモチベーションの差が、Fさんの不快感を生み出している。

 

それだけじゃない気もしてるけど。

 

たぶん普段から、たまに私の人を見る視線が、その質が、たまに嫌なんだろうな、というのを、お酒の力を借りて知ることが出来ました。

 

 

お酒ってすごい。

ご本人はこの発言を覚えていらっしゃるのかしら。

 

 

そしてご飯は美味しかったです。

 

 

色んな考え方、感じ方があるなぁ、と改めて思った年末でした。

 

また闇を感じさせてしまうかもしれない日記をしたためてしまった。

私は元気ですし、変わらずにFさんと職場で話します。

 

……特に気持ちの変化もなく。

 

たまに、自分自身のことを、ものすごく図太いんじゃないかと思う。

 

 

 

さて!!!!

(切り替えるのに、なんて都合の良い言葉なんだ)

 

 

可愛いコミックの紹介です。

前も紹介したかもしれませんが、2巻が出て、それがまた可愛かったので、再度。

 

夜の名前を呼んで(ハルタコミックス)

著者:三星たま 出版社:KADOKAWA

ISBNコード:9784047366114

 

不安が募ると夜を呼んでしまうミラ。その病を持つがゆえに自分のことを好きになれずにいる。

魔法医であるレイと過ごす中で、自分と向き合い、日常に小さな幸せを見つけていく。

 

https://twitter.com/tama_333boshi/status/1460080476387897352?s=20

 

作者ご本人のツイッターで、2巻の試し読み?で画像をあげていらっしゃいます。

とにかく、ほんとに絵柄が可愛い。

表情が大きくて、喜びが優しくて、人が温かくて、苦しさが胸にくる。

他の方の感想で、児童文学のような、という言葉も見ましたが、うんうんと頷きました。

大人だけじゃなくて、子供も夢中になれる魅力があると思います。

 

優しい気持ちになれる作品です。

ぜひ。