推しを推す、そして万物に感謝する。

元書店員。日常のオススメやアレコレの話を。

年始のご挨拶

お疲れ様です。

 

昨年は大変お世話になりました。

2022年、寅年、今年もお付き合いいただければ幸いです。

 

 

今年の抱負は、えーと、

 

やりたいことに貪欲になる

時間の使い方を考える

もう少し食に興味を持つ

本も漫画ももう少し読めるようにする

 

という感じです。

 

総括すると

 

強く楽しく生きる

 

ということです。

だと思います。

 

それは同義か……?

 

と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、まぁ私にとっては同義ということで、ひとつよろしくお願いいたします。

 

 

とりあえず、3月の終わりまでに、パソコンの資格を2つ取りたかったんですけど、気が付いたら1月入ってて、おんやぁ??????? みたいな気持ちが生まれているので、せめて一つは、取りたい。

 

 

毎度ことあるごとに言っているので、己の耳にもセルフでタコができそうなのですが

 

 

時間が進むのが早すぎて、戸惑う。

 

 

ふふ、笑っちゃう。

 

 

 

今年最初の本の話です。

 

モンスターと食卓を(角川文庫)

著者:椹野道流 出版社:KADOKAWA

 

法医学者の杉石 有(すぎいし なお)には、消えない心の傷がある。

ある日恩師から連絡が入り、彼女は有に「託したいものがある」と言った。その「もの」とはシリカという謎の美青年。無邪気さの中に残酷さを見せるシリカと、それに振り回される真面目な有。

凸凹な彼らの共同生活はいったいどうなっていくのか。

 

この作品の、3巻が出ました。

読みました。

 

内容に触れますので、ネタバレ嫌だぁの民の方はご注意ください。

 

 

シリカは日本語があまり得意ではなくて、世間知らずでもある。偏った知識しかない彼がある日、「愛ってなに?」と有に問いかける。

 

有は有で周りの人と距離をとって生きてきたため、彼にとっては不得意な分野にある問いかけ。

けれどどうにかしてシリカに自分なりの答えを示そうと誠実にその問いに向き合い、話し出す。

 

 

「誰かに、いや、何かにでもいいと思う。とにかく、自分自身も含めて、心を寄せることを、広い意味で愛と呼ぶんじゃないだろうか」

(P.70より)

 

 

このセリフの前後にもやり取りはありますが、その一連の二人の会話を読みながら、

 

色々な人の言葉で、形のない「心」や「感情」が表現されるのを読むのがとても好きだなぁ

 

と改めて思いました。

 

 

これが作者さんの言葉なのか、キャラクターとしての言葉なのかは分かりません。

その二つは違うかもしれないし、一緒かもしれない。

 

たぶん似たような考え方をしていたとしても、表現の仕方は絶対一緒にはならないと思う。

どんな言葉を使うかとか、そういうところから皆それぞれに考え方があるんだと強く感じることが出来て嬉しい。楽しい。面白い。

 

 

色んなところで見聞きしてきた「愛」の中で、私が一番しっくり来ているのは

 

愛は「許せる」ってこと

 

という話です。

他人だろうと、家族だろうと、自分だろうと、許して、受け入れる。

 

甘やかすことや誤魔化されることとは違うだろうから、すごく難しいけど。

 

 

これからも、たくさんの人の言葉で、自分じゃ思い至らないようなことを知ったり、考えたりしたいなぁと思います。

本はそういうきっかけをくれるものだと思う。

 

人との会話とも違う。

 

文章を発信するだけの本があって、それを受け取るだけの読者がいる。

こちらに任された解釈。

 

楽しいね。

 

 

誰かとの会話だと、リターンがあるかもしれない。

それはそれでもちろん楽しい。

 

それもちゃんと積極的に得ていきたい。

 

 

たくさんのものから、色んなものを感謝しながら得られる人間になりたい。

 

 

 

改めまして、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

楽しくやっていきます。