推しを推す、そして万物に感謝する。

元書店員。日常のオススメやアレコレの話を。

あれが欲しい。猛烈に欲しい。

お疲れ様です。

 

 

職場は今週から勤務時間が短縮され、帰り時間が早くなりました。

 

早く帰りましょうね!

人との接触時間をできるだけ減らしましょうね!

 

という訴えを意味しているとは分かっているのですが、1月に入ってもう10日間も過ぎているじゃないか!!!! と気が付いた私は、通常であればもう真っ暗な空が、夕焼け色でとても綺麗であることに喜びを感じつつ、忍び足で本屋へと向かいました。

 

許してほしい。

誰と話すでもないし、お店の滞在時間も1時間、つまり最短です。

 

許してほしい。

 

 

 

入口すぐの平台が

 

「今これを推してんだ!!!!!」

「見てくれ!!!!」

「手に取ってくれ!!!!」

「買ってくれ!!!!」

 

と叫んでいるのを感じながら、ぐるりと台の周りを歩く。

 

毎日1000タイトル以上も新商品が出る世界だから(今もそうかな?)、ほんの少しお店に来る間隔が空いてしまうだけで、あっという間に置いて行かれてしまう。

そういう怖さが、本屋の人間じゃなくなってからありました。

 

今日も、東野圭吾さんの新刊が出とるわ……とか思いながら平台を見て回って、本屋で働いていたら絶対知っていないといけないタイトルや著者の作品が、知らない間に出ていて、はぁぁ、本屋で働かないってこういう事なんだよな、自分から情報を得ようとしないと知らずに過ぎ去っていくんだろうな、と未だに狼狽えてしまう。

 

と思ったら、東野圭吾さんの反対側には知った表紙が鎮座していて。

 

私が本屋で働いていたころから頭はってたタイトルがまだ最前線におるわ……と見つけると、本屋さんって、ラインナップはどんどん変わっていくけど、決して本好きを置いていかないよな、と改めて思いました。

 

絵本なんかは如実にそれが表れていて、自分の親世代が大好きだったタイトルが、相変わらずオススメの本として店頭に並ぶ。

色褪せない魅力というか、一緒に年を取るわけじゃないけど、ずっと近くにいてくれて、愛しさが増します。

 

 

寄り添ってくれる優しさが好き。

 

随分前に発売していたにもかかわらず、「やぁ、初めまして」って棚で出迎えてくれる懐の深さが好き。

 

と思えば、うっかり買い逃していたタイトルを見つけた時は「待ってたよ」ってちゃんと知り合いのように顔を見せてくれる親し気な雰囲気が好き。

 

 

こういうことを考えていると、やっぱり自分って本っていう媒体が好きなんだなと気がついて、嬉しい。

 

衝動買いしたものがあるのですが、買って帰れただけで満足してしまってまだ読めていません。

ので、それの話はまた今度にしようと思うのですが、しかし、すでに絶対面白いだろうと確信していて、楽しみで仕方ありません。

 

 

 

 

今日は、音読のススメを(笑)

 

金曜日の本(中公文庫)

著者:吉田篤弘 出版社:中央公論新社

ISBNコード:9784122070097

独特な言い回しがなくて、教科書に載っていた文章のような懐かしさがあり、いい意味でお洒落じゃなくて、素朴で、吉田篤弘さんの本は声に出して読みたくなります。

 

 

随分前に、音読は脳にいいぞ、という本が出て、

1話1分の脳トレ 齋藤孝の音読de名著│宝島社の公式WEBサイト 宝島チャンネル (tkj.jp)

(ううん、この本じゃなかったような気がするけど……思い出せない、すいません、とにかく斉藤孝さんの本だったかと)

 

たまたまその頃に読んでいた本が吉田篤弘さんの本でした。

何の気なしに声に出して読んでみると、小学生の時に「はい、ここから読んでください」と授業で言われたときよりも舌が回らず、めちゃくちゃ不安になる。

 

音読の日課があるわけではなく、たまに思い出したように、立って、本を両手で持って、顔の前に掲げて、声を出す、というのをやってみます。

 

今日は本当に久々の音読でした。

 

半年ぶりくらい(笑)

 

それで何をお前、オススメなどとぬかしておるのだ、と言われたら、その通りなんですけど、一人暮らしで、外出自粛で、思っている以上に口を動かしていないことが分かって、焦ります。

職場でも、マスクがズレないように口はあまり動かさないようにしてもごもごと喋っているらしく、表情筋死んでいく。

元々表情豊かな人間じゃないのに、余計に死ぬ。

 

久々の音読で噛みまくり、ちくしょうと思いながら読み続けていたら、ちょっと声が枯れた。

空気が乾燥していますし、負けず嫌いによるやりすぎにはご注意ください。

 

脳トレ、というよりは、口を動かしていこう、という感じかもしれません。

でも、スムーズに読もうとすると、先の文字を上手く読みながら今の部分を声に出していかなくちゃいけなくて、確かに普段使わない脳みそ使いそう。小学生の頃の私、すごかったな、よく読めたな、とあの頃の自分を唐突に褒めたくなります。

 

あと、声を出すのは気持ちがいい。

 

気が向いたら、ぜひ、音読してみてください。

小学生の頃を思い出して、ちょっとした懐かしさを感じることも出来るかもしれません(笑)

 

 

 

 

 

アニメもドラマも漫画も小説も楽しみたい、時間が足りない。

ハーマイオニーが同時刻に行なわれる授業に出るために使った時計みたいなやつ、欲しい。

 

あれ、今一番欲しい。

 

「くりこさんって、物欲ないの????」

 

と先日職場で聴かれたのですが、私は今、あれが、欲しい。

 

「物欲ないの?????」

 

とかいう質問じゃなくて、「欲しいものある??」って聞かれたら、アレを所望する。くれるなら、喜んでいただく。

 

私が仕事に行ったら、家を出る前の時間に戻して、私は家でやりたいことをするから、趣味の方は任せてくれていいから、仕事は任せる。

確か、自分の本体に会わないようにしなくちゃいけない、とかルールがあったと思うけど、家に居さえすれば、仕事中の私にはどうやったって遭遇しないはずだから、楽勝です、マクゴナガル先生。

 

 

 

…………あれって、使用した際の疲労度はどうだったっけ、二人分疲れたりしないかな、大丈夫かな。

 

 

その辺りの心配は、まぁ、手に入ったら考えようかと思います。

ギブミー。