推しを推す、そして万物に感謝する。

元書店員。日常のオススメやアレコレの話を。

ネタにしてごめん、マイブラザー

お疲れ様です。

 

今、おっ、これ書こう、と思ったことをすべて忘れました。ビックリするほど何も覚えていません。なのに書き始めてしまって、私どうするつもりだろう。

 

そういえば、先日親からLINEでメッセージが届きました。「元気?」っていうのと、「うちに隔離部屋を作りました」っていう内容でした。私は変わらず元気ですが。

 

えっ、隔離部屋って。

 

誰かまさか、体調を崩しているのだろうか。

 

若干ドキドキしながらどういうことか聞いてみたら、もしもの時に備えて部屋を一つ空けたのだと。

なあんだそういうことか、と安心しつつ、新たに生まれる疑問。

今、実家には余った部屋などないはず。どういうことだ。

 

判明した事実。

 

弟の部屋が奪われたらしい(笑)

 

とはいえ、問題ない。彼の部屋が無くなろうと。

弟の部屋は、元々私との二人部屋だった。私が実家を出たので、そこを一人で使っている。だからすごく広い部屋なのに、彼はあろうことか自分の部屋に行くのが面倒らしく、リビングで寝起きしている。だから問題ない。

 

 

 

 

いや、部屋を使え

 

使ってくれよ

 

随分前に実家に行った時、開けっ放しの戸からちょっと覗いてみたら物置というか倉庫みたいになっていた。

以前から片付けが苦手な人間だったが、すごい無法地帯。誰もそこで生活していないなら、そりゃ散らかっていても問題ないもんな。どれだけ言っても清掃されない部屋。部屋、可哀想。

 

しかしこの度、とうとうコロナウイルスの騒動により掃除が為された、ということだ。これは前人未到の、前代未聞の、いや、「前の人間」に該当する存在がおらんやないか。弟、お前が最初で最後やないか。誰とも比べられん、偉業を成し遂げた、という感じでしょうか。

 

とにかく、『緊急事態宣言』が出されるくらいの状況にならないと弟の部屋が掃除されなかった、ということが凄い。

そのレベルじゃないと、彼の部屋は綺麗にならない。

 

 

彼の部屋を掃除させたければ、国の力が必要という事実。

 

 

震撼。

 

これだけ話しておいてなんだけど、まあ弟の部屋はどうでもよい。とにかく、部屋が綺麗になって良かったねっていう話。

もちろん怖いことも危険なこともない方がいいんだけど、みんな健康であることがいいに決まっているんだけど、この準備された部屋もコロナのせいで使用されることがないのがいいんだけど、そして綺麗なままコロナ収束後に彼がこの部屋を綺麗な状態で保てればいいんだけど(無理なんだろうな)、この機会にしか出来ないこともあると考えると、これはある意味チャンスだって思いたい。

悲しい事や辛い事、ストレスもあるけど、今やれることを探したい。

とりあえず今日私はトイレ掃除した。

偉い。(いつもちゃんとやって)

 

 

あ、でも、本で埋もれた部屋ならいいかも。

本で床は抜けるのか(中公文庫)

著者:西牟田靖 出版社:中央公論新社

ISBNコード:9784122065604

「こんなに部屋中本だらけだと、床が抜けるのでは?」大量の本とともに木造アパートの2階に引っ越し、「床抜け」の不安に襲われた著者は、解決策を求めて取材を開始した。

軽い気持ちで「本で埋もれた部屋ステキ」とか思えない。別に本に限った話ではないかもしれないけれど、収集癖が生まれてしまう趣味は大変危険である……。本を大量に所持する者たちのバイブルです。本持ちの末路だけでなく、解決策もちゃんと取材によっていくつか明記されているので、既に今お困りの方、ぜひ読んでみてください(笑)

 

床抜けの心配があるのかないのか微妙な部屋の主人公

舟を編む光文社文庫

著者:三浦しをん 出版社:光文社

ISBNコード:9784334768805

出版社の営業部員・馬締光也は、言葉への鋭いセンスを買われ、辞書編集部に引き抜かれた。新しい辞書『大渡海』の完成に向け、彼と編集部の面々の長い長い旅が始まる。不器用な人々の思いが胸を打つ本屋大賞受賞作!

私はこの小説に出てくる「無精紐」という言葉がとても好きです。人の無精は便利を生む。「無精」っていうとちょっと怠惰な雰囲気を感じてしまいますが、それを肯定されているようでその優しさというか甘さがとても嬉しい。

映画も漫画もアニメも良かった。どのメディアも楽しんでほしい作品です。

 

 

そもそも本をたくさん置く前提の建物なら……行けるんちゃう?

古書カフェすみれ屋シリーズ(だいわ文庫)

著者:里見蘭 出版社:大和書房

ISBNコード:9784479305903

すみれ屋で古書スペースを担当する紙野君が差し出す本をきっかけに、謎は解け、トラブルは解決し、恋人たちは忘れていた想いに気付くー

今更だけど、カフェと本っていいコンビなんだよなあと思います。どちらも落ち着いた雰囲気で、違和感なくスッと読めます。すみれさんと紙野さんの今後も気になるのだけど、それはもう作者さんも知らないことなのか、いつか書いていただけるのか、想像を楽しみたいと思います。

 

 

最終的に「本屋に住めばいい」という極論に至ったことに笑っておりますが、それこそが夢であり、希望であり、強い願望。

 

部屋を散らかすなら本がいい。

 

小説のタイトルっぽくないですか? そうでもないですか、そうですか。

小説家や本好きの主人公が出てくる話を妄想しつつ、

それでは!