推しを推す、そして万物に感謝する。

元書店員。日常のオススメやアレコレの話を。

『往生際の意味を知れ!』をぜひ読んでほしい。

お疲れ様です。

 

 

最近、外出自粛により、引きこもっていても許されるような気持ちが強くなってきています。

こんな理由じゃなければ、思いきり喜べるのに。

 

早くコロナと上手く付き合っていける形になることを祈ります。

 

 

 

年始、他部署からの電話がかかってきて、唐突に

 

「くりこさんの今年の抱負は」

 

と聞かれました。

 

 

「え、えうぅうあああ、ああええと、美味しいご飯を作れるようになりたいです!!!」

 

 

と何とか絞り出して答えたところ、

 

「あはは、いいね、それ、俺もそれにしよう」

 

と言われました。

隣の席の方も私の返事を聞いて、笑っている。

 

咄嗟に出た答えで、二人をも笑顔に出来たなら上出来じゃない????

と思ったら、もうその日の仕事はやり切った気持ちになった。

 

 

電話を無事に引き継いでから、とんでもねぇキラーパスだったな、と思って、でもすぐ後に気が付いてしまう。

 

 

ちゃんとしている人は、今年の抱負をしっかりと考えて新年を迎えているのでは……?

 

 

というわけで、致し方なく今年の目標を考えてみました。

 

 

 

 

その一『美味しいご飯を作る様に意識する』

作れるようにする、と言ってしまうと、ものすごくハードルが高くなってしまう。

そう考えるだけでやる気を失いかけたので、作るなら適当にしない、というところで落ち着かせました。

ただし、『適当』の度合いは私を基準とする。

いっそのこと、クックフォーミー的なもの買ってしまえば解決するんじゃない??? とかも考えだしてしまったので、まぁ、でも、それはそれで有りかもしれんな……。

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その二『「髙」の人の苗字を「高」と書かない』

人の名前は大事。そして「梯子高」というその読み方が好き。

職場に『髙』の方の人が3人いるようなので、気を付けていきたいと思います。

 

その三『この1年生きる』

大変な今を生きていけたら、それだけで、本当は他の目標なんて達成できなくても、今年は、去年からの継続だけど、充分に「頑張ったね」ってみんな言ってもらえると思う。

今って、そういう状況だと思う。

 

強く楽しく生きていきたいね。

 

 

 

 

 

 

先日の記事で「漫画を衝動買いしたので、その話をまた今度します」と書きました。

 

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往生際の意味を知れ!(ビッグコミックス

著者:米代恭 出版社:小学館

ISBNコード:9784098606344(1巻)

      9784098607433(2巻)

      9784098607860(3巻)

主人公・市松の前に、7年前に失踪した元カノ・日和がある日突然、現れた。恋い焦がれ、待ち望みすぎて、元カノ教の敬虔な信徒と化していた市松だったが、彼女が口にしたのは、市松の自尊心をガリガリに削る要求で……。

「市松君に私の出産記録を撮って欲しいの。」

「だから市松君の精子が欲しい。」

 

本屋に行って、新刊コーナーを見ていたら、ひと際目を引く表紙を見つけて、なんか帯もめちゃくちゃ力入っとんなぁと思って手に取って、あらすじを読んで、うわ、倫理観ぶち壊す系の面白そうなやつかな、と思って、あれ、私この絵知ってる、誰、あ、あああああうわあああああ米代恭さん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!新作が出、出とる!!!!!!!!!!!!!!ああ!!!!!!!!!!!!!!!!すいません!!!!!!!!!!

知らずにのうのうと生きていた!!!!!!!!!!!!!!

素早く新刊だった3巻を胸に抱き、そのまま小学館の青年コミックの売り場へと向かい、探す、探す、1,2巻はどこじゃ、はぁはぁ、あ、あるぅ、あるわぁ、1巻は、1冊差してある、2巻は、あああ複数冊、ああ期待されている、部数に現れる期待、最高、ありがたい、はぁはぁ、出会った日に1巻から最新刊までを買って帰れるなんて、はぁはぁ

 

 

同じフロアに店員さんがいたら、たぶん通報されていたと思う。

 

その日私は、楽天Edyの残高までの買い物に収めるつもりだった。

無理だった。計算して、残高を越えていることを理解して、

 

「よし!!!!」

 

って意気揚々とレジに足早に向かった。計算通り、残高を越えていた。魔法のカードを使った。

予算がなんぼのもんじゃい、と思った。仕方ない。

帰って眺めて、楽しみすぎてすぐに読めなかった。

次の日、仕事が終わって、年甲斐もなく駆け足で帰った。

周りの人に「何か素敵な用事でもあるのかしら」と思われてもおかしくないくらい、ルンルンで帰った。

そうだよ、素敵なご用事だよ、私ね、帰ったら漫画を読むんだ!!

良いでしょへへへ!!!

 

 

読む前から、じゃなくて買う前から分かってた、ぜったい面白いって。

 

 

面白かった。

あまりの満足感に涙が出そうになった。

 

最新刊の最後には、次巻は春に出るよって書いてあって、

全世界に感謝した。

 

蝶の羽ばたき一つが嵐を起こすかもしれない世界で、「春に次が出るよ」って言ってくれる心強さ。

 

別に死にたいとか思ったことないけど、それでも「春までは何が何でも生きよう」と思った。

 

前作『あげくの果てのカノン』が衝撃的で、私はこの作品の1巻を読み終わった瞬間から、虜になっている。

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こちらは女の子の愛が重い。

ゼリーという生命体が人々の生活を脅かす、閉鎖的な世界で、ヒロインは恋をしている。長い片思いの相手は彼女の先輩であり、けれど先輩はすでに結婚をしている。

SFと不倫を掛け合わせて、どうするんだ、恋に振り回されているけど、すぐそこではヤバい生き物によって命が奪われようとしているし、命あっての恋なのか、恋あっての命なのか、分からなくなる。

 

その鬼気迫るほどの、制御できないエネルギーが、とても良い。

 

ぜひ読んでほしい。

 

 

今回は、市松くんの愛が重い。

7年前の元カノと結婚したいと願っている、が、それも果たして、市松くんの愛だけなのか、愛はあるのか、ないのか、日和さん一体どういうつもりなの、どうしてそんな「あなたの精子が欲しい」などと、非人道的なお願いをよりにもよって彼にするのか、その表情は一体何なのか、

 

ぜひ読んでほしい。

 

 

あーあ!!!

早く春にならないかなー!!!!!!!!