推しを推す、そして万物に感謝する。

元書店員。日常のオススメやアレコレの話を。

最高かよ……(余韻)

お疲れ様です。

 

月に一回は本屋に行って、ガっとまとめて買い物をする、というのが最近のスタイルです。

私が買うのはもっぱら文庫とコミックなので、入口から入って、文庫とコミック、新刊コーナーが近い方へ自然と足を運びます。たまに雑誌。たまにビジネスの方とか、雑学的なところとか、とにかく文庫、コミック、その他、という感じです。

 

先日3月のまとめ買いの日を決めて、近くの本屋に足を運んで、カゴに欲しいものを入れていきました。そこの店のカゴは小さめで、けれどこれ以上大きいと長い時間店内を徘徊するには入れていった本の重さで腕がしんどくなるな、という絶妙な大きさです。

 

家からメモしてきたものは粗方カゴに入れて、あと少しでいっぱいになりそうだから、そこまで何か買おうかな、と当たり前のように思って、ふと我に返る。

なんでメモ以上に買おうとするんだ???

 

たぶん私は、「本を買わないと死ぬ」と思い込んでる(笑)

 

思い込んでいると思う。本を買わなくては自分が保てなくなる、と。

強迫観念に近い何かがあるような気がしてくる。

そして我に返ってそういうことを考えるとなると、恐らく本を買わなくても私は死なないだろうことを理解しているっぽい。

 

ので。

 

例えば「買わずに過ごす」ことを想像してみる。

 

……え、実際に買わずに試して死んでしまったらどうしよう。恐ろしい想像です。そうなったら、やっぱり本は買って帰るよ。読む。面白い。生きる。これは生きるわ。これは……これ無しでは生きられんわ。

 

死なないかもしれないけれど、生きられないかもしれない。心は死にそう。

薬物と一緒だろうか、依存だろうか。

皆さんが夢中になっているものって、その人に効く安全な薬物みたいなものかもしれない。

皆さんそれぞれによく効く薬を生きていく中で見つけてると思うと、誰かの好きなものを否定するなんて、出来ないよなと改めて思います。

みんなそれのお陰で生きている部分もあるでしょうし。

 

 

好きなものの存在がエネルギーになる。

春のムショク(ゲッサン少年サンデーコミックス)

著者:井上まい 出版社:小学館

ISBNコード:9784091282835

春野漱介、25歳。勤めていたデザイン事務所を辞め、無職生活がスタート。そんな彼の前に不思議な美少女が現れて……。

ヒロインの「やりたい事・好きなもののために動く!」というエネルギーが見ていて気持ちがよく、応援したくなって、気が付けば自分もなんか元気もらっちゃってるかも、という作品です。

可愛いのよ、とても、とても可愛い。

 

 

本屋さんの店内を見渡して、たまにびっくりする。

どうしてこの中から自分の読みたいものを見つけられるんだろう????

すごく不思議。商品数すごい。語彙力足りない。

そもそも読みたいと思ったものを手に取っているのか、手に取ったから読みたくなったのか、読みたいと思って買ったはずなのに家で見てみると「いや、今じゃないな……」とそっと後回しにして積んだり、置いたり、差したり。

 

廃れない。流行りものもあるけど、大体自分のタイミングで摂取して問題ない。ずっと待っていてくれる。

ありがたい相棒のような、自分勝手な持ち主に付き合ってくれる、本って不思議な存在だよなあ、と今更読書というものについて考えだしたりして、ちょっとちょっと、読まずとも考えるだけで楽しいなんて!?

 

本、最高かよ……(何回目)