子供は児童書コーナーへの架け橋
お疲れ様です。
連日の雨で調子が出ない方も多いと伺っています。みなさまご無理なさらずゆっくりお過ごしください、と言って皆がゆっくり過ごせる世界ならいいなあと思っています。
ううん、梅雨だー。
先日、親戚の子のプレゼント選びのために本屋さんに行きました。
何だかんだ久しぶりに会うので絵本コーナーに立ち寄るのもものすごく久しぶりでした。私が勤めていたころにはなかったものがいっぱい……そりゃそうか。
相変わらずトップを走ってるのね!! というタイトルもあれば、あの作家さんの新作が出てる!! っているタイトルもあって、ああ夏だなあっていうラインナップ並んでるわ、とか、久しぶりに足を踏み入れた絵本の世界に大興奮の2時間でした。
そう、2時間。
プレゼントはどれにしようと悩んでいました。
あー、楽しかった。
すごい集中して選んでたし、知らないものにも出会えたし、気になっていたけど仕事中には読めなかったものを立ち読みしたり、触ってみたり、最近は当たり前のように見本があるからありがたい。しばらく自分の読書のためにしか物色していない日々だったので、誰かのために、とひたすら見て回る時間は至福でした。
脳みその全然違う場所を使っているような心地よい疲労感と共に帰宅しました。
今回ひとめぼれして、中も読ませてもらって大好きになったのがコチラ。
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パンどろぼう
著者:柴田ケイコ 出版社:KADOKAWA
ISBNコード:9784041090602
まちのパンやから サササッととびだす ひとつのかげ。
パンがパンをかついで にげていきます。
「おれはパンどろぼう。おいしいパンをさがしもとめる おおどろぼうさ」
4月中頃に発売していたということで、確かに以前にもお見かけした覚えがあったのですが、今回はしっかりと視界に入った上に心をつかまれてしまって、陳列方法と場所の勝利というコトだと思いますが、まんまと手に取りました。
出会いに感謝……。
「パンどろぼう」を名乗る食パンのかぶりものをした生き物が、コソコソとパン屋さんに忍び込む。店主の隙をついて美味しそうなパンを一つ盗み出すと、食べる瞬間が幸せなんだと恍惚とした表情でパンにかぶりつきます。
そこからの展開が予想外で、びっくりして、笑ってしまいました。
プレゼントした子(5歳と3歳)もパンどろぼうと同じような顔をして見せてくれたりして、変顔大会みたいなのが始まって、一緒に動くように誘導されるようなストーリーではないはずなのですが、笑って飛び跳ねて、気が付けば全身運動していました。
喜んでもらえて良かった。
プレゼントにして本人に読んでもらうのもおすすめですが、パンどろぼうの気持ちになって感情込めて笑わせる方向で読み聞かせするのも楽しい一冊です。
ずっと自分が好きな本について、「はぁ~最高」などとしか言ってこなかったブログですが、ようやくそれらしいレビューを書きつつオススメすることが出来た気持ちになっています。今更すぎて笑ってしまうのですが、どなたかのプレゼントの参考になればいいなあなどと、、、望みすぎでしょうか(笑)
仕事中に新刊検品しつつ、こっそり気になる児童書をその場で少し読ませてもらうことが多々あったな(職権乱用)と思い出したので、そこで出会ったものも一つご紹介します。
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メガネくんとハダシくん
著者:二見正直 出版社:偕成社
ISBNコード:9784034397107
森にくらす2匹のクマ。メガネくんは生真面目で周りに気を配れるタイプ、一方ハダシくんは周囲があんまり目に入らなくてマイペース。かみあわないところがありながらも、お互いの良いところを見つけて仲よくすごします。
一話完結のお話が5つ入っている一冊です。考え方や好きなものの違いに対して少しずつ受け入れたり理解していく様が、面白くてドキドキして優しくて、大人が読んでも素敵なお話です。
何で分かってくれないんだろう、とか、何でそんなこと言うんだろう、とか、そういう気持ちを不満だけで終わらせない二匹の雰囲気は、大人にも必要なものだと思います。
子供と読めたら余計に色んなことに気付けそうで、そういった意味でもオススメです。来年のプレゼントは一つはこれにしようかな……。
ずっと前から言われていることだと思うけど、児童書って子供の為だけのものではないから、せっかく触れられる作品がこんなにもあるんだから、大人になった今も同じように楽しみたいと思う。
児童書に触れさせてくれる、そういう機会を自然に与えてくれる子どもの存在に感謝して、一緒に全力で児童書を楽しませてもらおうかな!! と思います。
しばらくプレゼント買う予定はないけど、また児童書売り場に行く予定です。