推しを推す、そして万物に感謝する。

元書店員。日常のオススメやアレコレの話を。

推しに恥じない行いを。

お疲れ様です。

 

少し前に「最近運転が怖くて慎重になっている」という話をしたのですが、とうとう理由が判明いたしました。

 

先日、運動不足を意識してお散歩に出かけた時、メガネ屋さんを見かけてフラリと立ち寄りました。次の仕事がパソコンを使う作業が多かったので、ブルーライトをカットしてくれるレンズの眼鏡を買おうと思っていたのを思い出したのです。

衝動買いするには安くないお買い物ですが、無駄なものでもなし、それに即決しなくても、自分がどういうデザインを欲しているかアタリをつけておけば、次回他の店でも探す時に楽だと思って。

 

お店の扉は開いていた。

コロナ感染対策ということで常時開け放たれているらしく、いつもより少し入りやすかった。

入口でつい足を止める。

 

……記憶よりも、メガネの数多くない???

 

メガネ屋さんなのだから、メガネが多いのは当たり前だとは思いつつ、こんなにいっぱいやったっけ……と戸惑うほどに多い。ここから選べと言われても……。

服屋の店員さんは本当にお客さんを見つけるのが早いけれど、メガネ屋さんも早い。まあ見通しがいい店内だから、見つけたら声掛けて、と決められているようなら早いのも頷ける。

 立ち止まる私に向かって店員さんが速やかに近付いてきた。

 

「何かお探しですか?」

 

いつもなら、放っておいてくれ……見つけないでくれ……と願いながらお店に入る私ですが、目の前のメガネの量にどうすればいいのか全く分からなかったので声をかけてくださって大変助かった。

 

メガネ屋のスタッフさんは皆さんメガネをかけていらっしゃって、皆さんよくお似合いで素敵。声をかけてくださったお兄さんもとても素敵なメガネの方だった。

今使っているメガネが軽くて結構曲がっても大丈夫なやつだったので、そういうものを探していると伝えると、売り場のテーブルを2か所案内していただけた。

その時に相談してみるか、と「最近、夜や雨の日の運転が不安で」と言ってみると

 

「まず視力をお測りしましょうか」

 

と奥へ案内された。そうか、視力、測るよな。

コロナの時期だったので、機械にアゴを乗せたり、顔を近づけたりするのが申し訳なかった。接客してくれるお兄さんも私と至近距離で機械を操作しなくてはいけない。なんならその時は視力測定のサービスはしていないのでは、とも思っていたので、油断していた。

 

測ったら、もう買わないといけない。

逃げられない。

 

この場で買うことになるんだろうか……と少しの覚悟をする。

 

計測してみると、どうやら右目だけ視力が下がっていて、それで見づらくなっているとのことだった。視力が下がってから今まで、双子のように左右の視力は同じだけ下がってきていたので、とうとう仲違いしたのか、と少し寂しい気持ちになった。

 

 

あ。

 

 

そういえば。

 

 

ああ、バカ、やってしまった。

 

 

先日のことを思い出す。コンタクトレンズ使用者にしか分からないと思うのだけれど、コンタクトレンズを洗う液はいくつも種類がある。その一つに、中和剤があって初めて洗浄が完了する「そのままではゲキブツみたいな液」がある。

中和剤と合わせるのを忘れて、右目にその液をつけてしまった日があった。真っ赤に充血して、目を開くとジリジリと痛い。慌てて流水ですすいだ。仕事があったので、何とか落ち着いた目をそのままに出かけてしまったのだけど、たぶんアレが原因だと思う。

失明の危険性もある、と知ったのは帰宅してからだ。流水で流して、速やかに眼科への受診をしてください、と。

そんなこんなで、防げるかもしれなかった右目の視力低下が発覚したのである。

ごめん、右目。

 

 

皆さんは気を付けて!!!!!!!!!!

キブツ!!!!!と思ったらちゃんと病院に行ってください。

 

 

視力低下の理由は困ったものだったけど、低下していること自体に気が付けたことは良かった。運転を無意味に怖がっているわけじゃなかった。見えづらくなっているという理由があって、それは解決できる怖さで、良かった。

人を傷つけてからじゃ遅いから、事故を起こす前で良かった。

 

 

メガネって可愛い。フレームのデザインは冒頭話したように、余りにもいっぱいで、熟考に熟考を重ねて、それでも決まらない。悩み続けて、ちょっと疲れてきた、というか、飽きてきた(笑)

そもそもフラッと入店してしまったので、服屋さんと同じで試着を繰り返すための気合が入っていない。

お兄さんに一度「ちょっと決められないので、また今度にします」って言ったら、

 

「ゆっくり選んでいただいて大丈夫ですよ~」

 

って言われた。逃げられない。小心者なのでもう選ばないと帰れない。ミッション始まった。あかん、帰りたい。

 

 

悩んで悩んで、悩み抜いた末に、ようやく一つ決めた。お店の滞在時間は知りたくなくて見なかった。そんなに長くなかったと思うけど、悩み始めてからが本当に長く感じた。

選んだものをカウンターに持っていきながら、自分の手元を見下ろす。

 

今かけているやつと同じような形、色、ああ。

 

人間としての幅の無さ、矮小さを目の当たりにしてしまい、心の中でのたうち回る。くそ、心が弱い、保守的な人間め、面白くない、面白くないぞ、どうしてお前はいつもそうなんだ、こんなにもたくさんの選択肢を与えられながら、どうして、どうして……!

 

決めたものにすら葛藤する……あわれなり、小さき人間よ……。

 

 

似たやつ選んじゃいました、みたいな弱音をお兄さんに漏らしてしまう。

 

「やっぱり似たデザインが落ち着きますよね、でもフレームの太さが違いますから、雰囲気は結構変わると思いますよ!」って笑顔で言ってくれた。

私に向けられるにはもったいない接客レベル。お兄さんの売り上げ分とかになるのでしょうか、そうでなくてもお店の売り上げに貢献できたなら良かった。

お兄さんメガネお似合いですね、どうやって自分に合うメガネを選ばれたんですか?とか聞いてしまいそうだったけど、何もかもに気合が足りなかったので、何もできずにお店を出た。

 

しかしメガネ買って良かった。これで運転も安心してできる。

 

例によって名前を付けないといけない。

 

 

……。

 

 

……………。

 

 

救世主(メシア)(仮)にします。

 

 

 

 

 

弱虫ペダル少年チャンピオンコミックス)

著者:渡辺航 出版社:秋田書店

ISBNコード:9784253214513

秋葉原までママチャリで通うオタク、小野田坂道、ロードバイクとの出会い。

メガネ、そして、メシアと言えば小野田坂道くんです。キャラクターみんな個性的で、熱いです。インターハイだけでどんだけ話数を重ねただろうって思ったけれど、これは批判ではなくて、本当に、その長い期間ずっとずっっっっっと熱い展開が続き続ける。

彼らのまっすぐに進んでいく姿に背中を押される気持ちです。

 

これは職権乱用なのですが、書店員時代、私が一番推している荒北靖友というキャラクターに恥じないように仕事に励みたい、と願うがゆえに、コミック担当に断りもなく、棚が空くたびに荒北さんが表紙の21巻を面陳列しておりました。

 

いや、棚が空いてるから、何かしら面見せないと場所がもったいないじゃナァイ??!?!?!

 

 

本編のスピンオフ作品「弱虫ペダルSPEAR BIKE」では荒北さんの大学生活が描かれておりまして、ますます好きになりました。

熱い男だよな!!そして優しいんだ。ワンちゃんも飼ってるし、猫にも触りたいんだ。絶対に推しが見つかる漫画、だと思う。登場人物多いし。

 

 

お家時間が長くなっている今、ぜひ長編にも果敢に手を伸ばしていきたいですね!

 推しは私たちのことを見てくれているぞ!(見てない)(幻覚強め)

 

それでは!!