推しを推す、そして万物に感謝する。

元書店員。日常のオススメやアレコレの話を。

NHKの英会話の番組とか見ちゃう

お疲れ様です。

 

本日私は偉業を成し遂げました。

見てください。

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大人になってから消しゴムを無くすことなく最後まで使い切りました

 

写真まだ残ってるやん? とか思われても、仕方ないじゃないですか、無くなった後では写真取れない。

いやしかし、これは、稀有なことなのではないでしょうか????

私は私を誇りたい。素晴らしい。

しかし誰に向かって喜びを表現すればいいか分からないことも承知していますので、こちらに載せて満足して終わりたいと思います。

 

 

さて。

 

今度、久しぶりに大好きな伯母に会う予定が出来ました。

わぁい。嬉しいです。何度かこちらで伯母の存在を記事にさせていただいておりますが、本当に素敵な人です。

頻繁に会えるわけではないので、実際のところ私が伯母について知っていることなんてほんの一握りだとは思うのですが、私が知る伯母は可愛くて優しくて、そして私と読む本の趣味が合うようです。

 

「くりこちゃん、これ読んだ?」

 

と聞いてくれるもので、知っているどころか既に読んだものは多く、知らないと伝えるとすぐに貸してくれます。すぐ、と言っても先述した通り、何度も会えるわけではないので、そのやり取りを覚えていてくれて、会えるとなったらちゃんと貸してくれるのです。

母とも読書の趣味は近しいものがあるのですが、それよりも更に近いものを感じています。

 

私からも伯母に本を貸すことがあります。随分前ですが、『宝石商リチャード氏の謎鑑定』シリーズの1巻を貸しました。

きっと好きだよ、と言って。

著者:辻村七子 出版社:集英社

ISBNコード:9784086800549

 

 

タイミング的には2巻まで読み終わったところだったかと思います。これは伯母に貸そう、と、自分もまだ最新刊まで買うこともしていなかったので、オススメするには随分と前のめりだったな、と今思うと反省します。

伯母はいつもちゃんと感想を送ってくれます。真面目で律儀ながら、文章は柔らかいので、「読んだよ」とメッセージが送られてくると、伯母の顔が思い浮かびます。

 

伯母からメッセージが届いて、その時もいつもの「読んだよ」かと思って私は画面を開いたのですが、いつもと様子が違いました。

簡単に説明すると、以下のような内容でした。

 

 

読みました。

すごく面白かった。

ありがとう。

続きの巻をすべて買ってしまった。

すべて読み終わりました。

ファンブックも買いました。

全部面白かった。

 

 

 

……すげえ。

私よりも前のめりだった。

 

すごい熱い。なんかごめん、私はまだ3巻までしか買ってないし、2巻までしか読み終わってない。続き買ったんだ、まさかファンブックまで。もう、ファンじゃん。

すごい勢いで飛び越えていって、遠くで「ここは楽しいところね!」と大きく手を振ってくれていて、びっくりした。ちょっと遠すぎて声がよく聞こえない。

本当にオススメのし甲斐があります。

嬉しいですね。私が好きな本を好きと言ってくれることも嬉しいですが、新しい本に出会えた喜びを、こうして伝えてくれることも嬉しい。

 

「この気持ち、分かってくれる?」

「一緒に喜んでくれる?」

 

って、全然そんなことは考えてないかもしれないんだけど、勝手にそう思って、その勢い、テンション、分かるよ! って激しく頷いて楽しんでいます。

 

 

積み重なる積読本。新しいのを買うと、そちらに目が行って、いつ買ったっけ??? というタイトルが下に下にと移動していくのも珍しくありません。

 

つまり私はまだ、最新刊まで買うだけ買った『宝石商リチャード氏の謎鑑定』シリーズをすべて読み終われていない、ということです。

 

伯母に会う、と分かって、私はそれまでに何とか全て読み終わろうと思って、久しぶりに休みの日丸々読書に費やしました。

1か月に1冊くらいのスピードで、読書家と呼ばれる方と比べれば中々ゆっくり読み進めていく最近でしたので、それはもう久しぶりのエキサイト。

読み終わりの達成感と満足感、久々に味わって気持ちがいいくらいでした。

 

リチャードさんのせいで、私には少し難しい言葉が結構出てきて、そのたびにスマホで意味を調べたりしています。便利な世の中に感謝。正義くんの言葉を借りるなら、「サンキューインターネット」といったところでしょうか。

 

家事をしながら1日で3冊。

少し人間的に強くなれた気がします。気のせいでもいい。それが達成感ってやつなんでしょう。

カトリーヌさんのところまで読みました。

言い回しや使われる言葉が流麗というか、外国の素敵な雰囲気がありますので、いつもホワホワした気持ちで読んでしまいます。

 

 

『愛は人生の宝石。なくても生きてゆけるけれど、あったらとても素敵。』

(宝石商リチャード氏の謎鑑定 夏の庭と黄金の愛 p.285)

 

 

今回はこの言葉に、「あ~~~」と私喜んでしまって。あった方がいいんだろう、と思うけど、無くてもいいと言われて、どこかホッとする一文。

愛の存在について悩んでいる人がいたら、こんな言葉を読んだことがあります、と伝えたい。

「人を愛せ」と当然のように言われる世界で(今はだんだん多様性が認められてきていますが)、なくても生きてゆけると言い切ってくれることの救いよ。この文の本質はそこではないと思いつつ。愛から遠ざけたいわけではないと思うから。

 

 

色んな言葉を話せるようになってみたいな、とか、色んな国の文化に触れたいな、とか思わせてくれるシリーズだと思います。

 

もちろん宝石のことも、知ってみたいなと思ってしまいます。

 

 

この節操なしめ。

 

 

興味を持たせてくれる作品って、やっぱ最高だよなぁ。

時間が許す限り、たくさんのものに興味を持つべく、そんな本を読んでいきたいです。

 

それでは、また。