推しを推す、そして万物に感謝する。

元書店員。日常のオススメやアレコレの話を。

とうとう(?)京極夏彦さん作品を読んだ/本関係ない話

お疲れ様です。

ご無沙汰しております。3か月ぶりだって。

 

店長、お元気でしょうか?

年始に新年会という名のご飯いけたら嬉しいです。

お忙しいかしら。ちゃんとあらためてお誘い申し上げます(笑)

 

表題の通り、とうとう京極夏彦さんを読みました。

 

ツイッターのフォロワーさんにおススメしていただき、数ある作品の中からこちらをひとまず最初に、ということで手に取りました。

 

姑獲鳥(うぶめ)の夏(講談社文庫)

著者:京極夏彦 出版社:講談社

ISBNコード:9784‐062638878

久遠寺医院の娘は二十か月の間、身籠ったままという。その夫は密室から消え、行方が知れない。古本屋にして陰陽師京極堂が医院で頻発する怪事件を紐解き、ついに名家の呪いに迫る――。(文庫版裏表紙より)

 

語り手である関口が、この事件を京極堂へと持ち込むところから物語は始まります。

「不思議な事だと思わないかね?」と問いかける関口に、京極堂は「この世には不思議なことなど何もないのだよ、関口君」と返す。これは彼の口癖だそうで、この言葉を皮切りに京極堂の語りが続く。

 

とにかく京極堂の話が長くて、関口と同じように「え、何の話?」と私も思いながらも京極堂の話を一緒に聞く。

一見関係のない話が進んでいるような感じなのですが、最終的には京極堂が関口に言いたい結論がコロリと出てきます。

その場面が作中いくつかあるので、そのたびに「いや京極堂さん、結論を、結論を(笑)」と思ったのに、なぜかその長い話も飽きることなく読みました。

文章が面白い、のだと思う。

 

こちらの作品は、よく見る文庫本の2~3倍くらいの厚さがあります。

曖昧な表現になってしまうので、ページ数をお伝えするならば621ページ。

近くにあった別の作品を手に取ってみると、348ページ。

(……あ、2倍ないわ…、とにかくぶ厚いということが伝わればいいか……)

 

今までで一番、読んでいる最中に今しおりがどの位置にあるか確認した本、だと思います(笑)

 

全然進まないんだ。一生終わらないかと思った。

それでも読み終わったし、そして面白かった。

書店に行って、シリーズが棚に差さっているのを見ると、この『姑獲鳥の夏』はシリーズの中でも一番薄い。

いや、薄いとか言いたくない。

他がさらにぶ厚いだけであって、『姑獲鳥の夏』は薄くなどない。

 

京極堂の話に振り回される関口がとてもいいです。

たぶん読者と一緒に事件の展開に振り回されてくれる。

京極堂のキャラもいいし、榎津という探偵もとても好き。

 

気軽に手を出せるボリュームではないかもしれませんが、オススメです。

 

 

コミカライズされているので、文庫の厚さに怯えるならそちらでもいいかもしれません。

こちらは拝読したことがありませんが、表紙を見て、絵が綺麗だなと思った記憶があります。(あれ、電子書籍しか出ないけど、そんなに昔だったっけ……)

 

 

同シリーズの『魍魎の匣(もうりょうのはこ)』という作品がありますが、こちらはアニメもあります。

京極堂シリーズの雰囲気を味わおうと思った時、こうしていくつも媒体があるのはありがたい。

 

よかったら、それこそ年末年始、いかがですか?

おうち時間に一冊(悪魔の誘い)

 

読んだよ! って教えてくださったら、私がひとしきり喜んだあと、私におススメしてくださったフォロワーさんにも伝えます。

きっと向こうも喜ばれることでしょう。

 

よろしくお願いいたします(笑)

 

 

 

 

さて、読書記録とともに日記でもあるこのブログ。

私にとっては珍しいイベントがあるので、記録しておきます。

 

クリスマスがもうすぐやってきますが、クリスマス前に手術と入院をしてきます。

ちょっと楽しみ。

 

寝ている間に終わるらしいので、頑張るのは私ではなくお医者様なのかもしれない。

気楽なものです。

詳しくはちゃんと手術が終わって、帰ってきたら、今までの残してある支払いだとか予約の紙だとか見ながらまとめようかしらと思っています。

 

今、特に困っていることはありません。

 

大体の手術入院が「今ツラい」みたいな状況で行くのだとしたら、何も支障がない状態で、誰しもが経験できるわけではない『手術』『入院』というイベントを体験できるの、控えめに言ってラッキーです。

 

親知らずみたい、いつか困るかもしれないから今のうちにやっちゃいましょう、みたいな。

 

手術して、麻酔から覚めて、ご飯食べて、次の日に退院、だそうです。

病院食、楽しみです。

麻酔がよく効いて病院食を食べ損ねる人がいる、と聞いたので、意地でも目を覚ましたい。

 

「病院食食べられなかったんだけど!」って患者さんに怒られたことがある、と話す先生の悲しい顔を忘れられずにいます。

病院も接客業みたいなものですよね、しかも命に係わる話だから、大変だ。

年末年始はお休みとれるのでしょうか、お疲れ様でございます。

 

接客業の人たち、お疲れ様です!!!!!!!!!

 

今年ももうすぐ終わり。

入院中に何ができるか、最近ワクワクして考えています。

どの本を持っていこうか……。

 

ツイッターの方にはこの話はまだ直接は持ち込まない。

必要な話だと思わないので……、でも終わったら、「みんな検診しようぜ!」っていう呼びかけのためにもツイートしたいですよね。

 

ちゃんと経緯とか含めて、意味のあるツイートになるといいです。