推しを推す、そして万物に感謝する。

元書店員。日常のオススメやアレコレの話を。

反省はしてるけど、次回もオススメはさせて。

お疲れ様です。

 

突然ですが「大人と子供」という構図に目がありません。

「大人」が「子供」を守る存在であれば好きなようなので、人外であっても大歓迎です。

なんでこんなに好きなんだろうと考えたりもするのですが、恐らく最初はこの作品だったと思います。

 

愛してるぜベイべ☆☆

著者:槙ようこ 出版社:集英社

ISBNコード:9784087920628

片倉結平、女ったらしの17歳。ある日、片倉家に5歳の女の子・ゆずゆがやってきて、結平が保護者係になることに! 保育園の送り迎えの毎日で、女遊びができなくなった結平だが……?

……きっぺーおにいちゃん。こころおねえちゃんも可愛いよ……。

また懐かしいものをご紹介してしまった。でも色褪せませんので。しかし初っ端から、大人、ではないな。すいません。子供と子供、ですかね、でもこれがたぶん始まりな気がします。

当時の私の目には「女ったらしの17歳」の金髪の男子高校生は大人っぽく映っていたと思います。

 

最近は少女漫画というものを買う機会も少なくなってきたのですが、この頃はどちらかと言えば少女漫画を主として楽しんでいました。それでも6:4くらいの割合で少年漫画も読んでいた気はしますが。

 

お兄ちゃんと一緒(花とゆめコミックス

著者:時計野はり 出版社:白泉社

くっ、電子書籍に頼るしかないのか、いや、電子書籍に何か思うところがあるわけでは無いです、私が紙媒体派なだけです、気にしないでください。そしてこの「お兄ちゃん」が続くラインナップ、なんか恥ずかしいわ。

 

とにかく守られるべき存在がちゃんと守られるのがいい。周りも巻き込んで、子供に優しくしてくれ。

「両親と子供」だと少し変わってきます。両親が揃っていると、「社会」の雰囲気が強くなってしまう気がする。大人と子供が一対一なのが好き。 

 

ちちこぐさ(ブレイドコミックス

著者:田川ミ 出版社:マックガーデン

ISBNコード:9784800001849

仕事ばかりだった父親が、妻を失ったことにより距離感がつかめない幼い息子と二人で薬売りの巡行をすることになる話。

親子の関係が、もう大変で大変で、でも一緒に成長して、可愛い、可愛いだけじゃなくて、愛しい。

 

 

力、身体の大きさ、経験や知識の量、どれも基本的に子供の方が劣ってしまう。そういう当たり前の差を無くした時、大人と子供、一対一の時って、たぶん、人間として対等なんじゃないかと思う。

残ってるのってお互いの気持ちの部分で、それぞれの考え方がぶつかったり、譲歩したり。それって人と人の関係性として正しい気がする。

 

その当たり前なはずの優しさが私は好きだ。

 

子供は大人がいなくても成長するし、でもその登場人物の大人がいたから気付いたことや知ることがある。子供が何かを学ぶとき、そこにいるのが親である必要はなくて、なんなら大人でなくてもいい。

ただそこに大人の力が無いとちょっと不安ってだけで、そして一人の人間が関わるだけってのもちょっと不安だから、他の登場人物も必要で。

子供ばかりでもいいんだけど、そうすると必然と敵というか立ち向かう相手は大人や社会になってしまって、それはちょっと物語を楽しむには苦しい。大人も社会も、子供の味方でいてほしい。

 

いや、なんだかんだ言ってるけど、狼狽えることが少なくなってきた大人が子供の存在によって壁にぶつかるのが単純に可愛いってのはもちろんある。

あんまり語ると、また友人に「お前……」って目で見られる

 

この関係性は小説より、漫画で見る方が好きかもしれない。言葉で気持ちを読ませてもらうより、表情や動きで見たい。もちろん小説でも描写で心に刺さるのですが、それよりも視覚的に感じたい。

 

……え、気持ち悪い? 語りすぎ? 大丈夫???

 

やめとく??

 

もうやめとく??????

 

突然我に返ってしまった、よし、やめとこう

 

とにかく好き。オススメです。ちょっとひたすらオススメ作品あげるだけにする。

 

怖がらせたいわけじゃないんです、とにかく。

人間の優しさが詰まってるなって、思うって、それだけ。人と人が純粋に関わり合って、成長していく物語は優しいよ。

そういう話が読みたいなって思ったら、大人と子供が共に成長していく漫画、オススメするから、言って。と言っても全部なんてとても読めないから、ほんの数タイトルだけしかオススメは出来ないんだけど。

 

あっ! 待って!

 

怖がらないで!!!

 

ごめんなさい!!!!

 

反省してる!!!

 

それでは!!!

 

……怖がらないで!!!(急激に距離を取る足音に怯えながら)