推しを推す、そして万物に感謝する。

元書店員。日常のオススメやアレコレの話を。

わかってるな…これはゲームだぜ!闇のゲームだ!!

 

お疲れ様です。

 

一気に暑くなりましたね。

皆さんいかがお過ごしでしょうか。

 

 

新しい職場での仕事が始まった時、歓迎会を開いていただきました。

実家に居た時には行ったことのないステーキのお店。

そう、ちょっとだけお高いお店です。

 

 

コーンスープが美味しい。

 

ステーキ以外のものも美味しい。

 

特に、そう、コーンスープが美味しい。

 

コーンスープ美味しかった……。

 

 

皆さんがとりあえず頼んだ料理に口をつけた頃、おしゃべりが始まった。

今いくつなんだっけとか、結婚の話とか、ご家族の話とか、結構オープンな会話が普通になされていて、全然いやらしい感じもないので、皆さん普段からこういう話をよくしているんだなあと思わせる会話内容だった。

 

上司がふとクイズを出した。

 

 

 

 

「くりこさん、僕たちいくつに見える?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

出たわ。

 

 

 

 

 

出たわよ。

 

 

 

 

 

誰も得することのない問いかけ。

 

あまりにもリスクの高いゲーム。

 

 

闇のゲームかよ。

 

 

これ、問いかけられた方ばかりリスクがあると思ってない?

 

 

答え方を失敗してしまったらという不安。

答え方は合っていたのかという怯え。

もしくは失敗してしまったという自覚があることによるその後の精神的負担。

今後の会社でのやり取りがぎこちなくなってしまうかもしれない経済的な問題。

 

 

これは誰もが分かると思う。

 

 

でも、そっち側だけじゃないぞ。

 

答え方が期待通りではなかったときの悲しみ、切なさ、怒り。

生まれるであろうマイナスな感情が多い。

 

傷つくのはそっちだぞ!!

 

やめとけ!!

 

 

 

遊びじゃないんだ!!!!

 

 

 

前の職場でも「いくつだと思う?」と聞かれたことがあって、近くのテナントのよく話しかけてくださる男性だったのですが、私がまったく忖度をしない年齢を答えたところ、実年齢よりもかなり上の年齢を答えてしまったらしく、こっちが驚くほど意気消沈して、小さい声で

 

「そ、そりゃ、ないよ……」

 

と言われた。

男性は涙目になっていた。

 

 

何だよ、泣くなよ、お前が聞いてきたんだろ?!

なんで私が悪い事したような気持ちにならないといけないんだ、なんで私が気を遣って答えてくれると期待してたんだ、なんだ、なにを、、

 

 

 

 

……ほんと何なんだ???

 

 

 

 

みんな何を求めてこの命がけのゲームみたいなものを始めるんだろう。

勝手に「いくつに見える?ゲーム」を始めて、勝手に傷ついていく。

 

自分で仕掛けた爆弾の上を歩いてみて、爆発するかどうか試している。

 

俺のライフはゼロよ! 

 

 

……じゃないよ!

 

 

 

知らないよ!!!!!

 

 

 

 

でも人を傷つけてしまった、ということだけはものすごく反省した。悪気がないから、で人を傷つけていいなんて思ってない。答えた内容に関しては反省しないけど、とにかく言葉を選ぶというのは大人だからもう少しやるべきだったのかもしれない。

 

泣かせてしまってごめんなさい。

この場を借りて謝罪します。

 

 

こういう時は、高柳先生の授業を受けたくなる。

 ここは今から倫理です。

著者:雨瀬シオリ 出版社:集英社

ISBNコード:9784088907918

「それでは倫理を始めます。倫理は学ばなくても将来困ることはほぼ無い学問です。”宗教とは何か”、”よりよい生き方を考える”、”幸せとは何か”、”ジェンダーについて”、”いのちとは何か”……。」

高柳先生が倫理について教えてくれます。教えてくれる、というより、様々な悩みや鬱屈を抱えた生徒たちが先生と語らう様子を見せていただいている、という感じなのですが、先生が本当にカッコいい。

ドラマ化するらしい。絶対めちゃくちゃ重い内容になるし、毎話泣くと思う。見た後ずっしりテンション下がって、でも、すごくたくさんのことを自分で考えると思う。

 

 

 

ホント、もう年齢の話とかしたくないというのが本音である。

男性を傷つけてしまったあの日から、このゲームはやらないぞと心に決めていたのですが、私が決意したところで出題者は他にいるのだから、参加を断れない限りは結局 回答をしてしまうのだろうな、と気が付いて理不尽な気持ちになりました。

 

でもこれからも出来るだけ避けていきたいし、自分がもう少し歳を取った時に、若い子たちにこの闇のゲームをけしかけない、というのは本当に守っていきたい。

 

とはいえ、自分より年上かどうかは体育会系を通ってきているからか気になってしまうんだけれども。

 

ままならない。

 

ちなみに、なんとか年齢を答えたところ、今回は実年齢よりもかなり下の年齢を言ったようで、たいへん喜ばれました。喜んでもらおうと狙ったわけじゃなくて、実際に若々しい方だったので、なんとか命拾いしました。

今いる会社の人たち、皆さん年齢不詳なんだよな……若々しい方ばかりです。

 

 

だとしても、命がけのゲームはやめよ、ね。