推しを推す、そして万物に感謝する。

元書店員。日常のオススメやアレコレの話を。

先生~~!!(大きく手を振りながら)

お疲れ様です。

 

 

夏、それは別れの季節。

 

……春ではないのか、と。

 

いや、春だけの特権というわけでもありますまい。

 

地球規模で考えたら、毎分毎秒が出会いと別れの瞬間になってるでしょ、たぶん。

 

もしかしたら向かいから素敵な人が歩いてくるのが見えて、声でもかけてみようかと思ってドキドキしていたら突然の事故で自分だけが異世界に転生してしまう、なんてこともあるかもしれないじゃないですか。

 

そんな感じで出会いと別れが同時に起きるパターンもあるかもしれないじゃないですか。

 

 

 

私が今の職場に就くことができたのは、お仕事を辞められる方がいらっしゃって、その人の代わりを会社が探していたからです。私はありがたくも、その方の後任に就かせていただきました。

オフィスに足を踏み入れることが出来たのはその方のお陰であり、私にそこでの仕事の何もかもを教えてくださったその方のことを仮に「先生」と呼ぶことにします。

 

 

先生~~!!!!!

ありがとうございました!!!!

(一度もそんな風にお呼びしたことはありませんが)

 

 

感謝の言葉は直接お伝えしたのですが、いかんせん顔や声に感情が乗りにくいことに定評のある私なので、改めてこちらでもお伝えしたいと思います。

 

なんなら文章の方が表情豊かかもしれません。

 

仕事の引き継ぎ期間として短かったのか長かったのか、今も分かりません。けれど最初の1週間で先生のことを好きになってしまった私にとってはあまりにも長すぎる時間でした。

 

 

別れが寂しすぎるんじゃい。

 

 

仕事をしている間、私がした作業を毎回ちゃんと確認してくださっていたので、お別れの日が近付くにつれて、「もうこの作業も自分だけでやらないといけなくなるんだなあ」と寂しく思っていました。

 

ところが先生の出勤最終日、私はまったく寂しさを感じなかったのです。

 

 

なんかすぐに会える気がして(笑)

 

 

先生はとても明るくて、優しくて、人と話すことが好きな方です。

職場は先生の周りにはいつも人がたくさんいて、私が頑張らずとも誰かが話しかけに来てくださる環境が出来ていて、自分から話しかけにいくのが苦手な私にとっては、とてもありがたかった。

 

先生はとても仕事が丁寧で、確認の確認の確認をするように作業をする方です。

許されるなら楽をしたい自分にとっては、「これは必要な作業だよ」と言葉だけでなく姿で見せていただいたことは、とてもありがたかった。

 

先生は説明のたびに「大丈夫?」「分かった?」と聞いてくださる方です。

学生の頃、テスト直前まで分からんまんまでも平気でほったらかしにしていた私にとっては、その時その時で疑問を解決していただけて、とてもありがたかった。

 

先生は作業の仕方を教えた最後に「なぜなら……」とその作業をする理由を必ず教えてくれる方です。

4歳児かよってくらい「なんでなんで」と聞いてしまう私にとっては、納得した上で作業を覚えていくことが出来て、本当にとてもありがたかった。

 

 

最後の日、終業後に同じフロアの皆さんが「本当に助けられました」と口々に先生に挨拶にいらっしゃいました。

 

私も短期間ですがご一緒して、沢山の人の支えや助けになっていたんだろうなぁと思っていたし、自分も職場を去るときにはそんな風に言ってもらえる働きがしたいなぁと思いました。

 

 

今はとにかく、一人で作業することに慣れること。

 

たくさんのことを経験すること。

 

皆さんとしっかりお話していくこと。

 

その辺り意識して頑張ってこうと思います。

 

 

 

ありがとう、さようなら(角川文庫)

著者:瀬尾まいこ 出版社:KADOKAWA

ISBNコード:9784041026397

「僕は先生のことを愛しています。今度のテストで100点取るので結婚してください」初めてのプロポーズをしてくれた相手は、中学校の教え子でした。

瀬尾まいこさんは、フィクションだけじゃなく、エッセイも最高に素敵なんですよ!!!!

元学校の先生ということで、子どもと触れ合うからこその ほっこりエピソード、子どもと触れ合うからこその ごまかしの聞かない真っすぐなやり取り。優しい日常の空気に少しだけ触れさせてもらえるような一冊です。

タイトルもいいですよね、ありがとう、さようなら。学校っぽくて。好き。

 

 

 

近くのスーパーとかでお会いするんだろうな……。

スーパー行く時とか、やる気なしマックスの格好だから、どうしたもんかな、まぁ、いいか(笑)

 

そういえば先生にもこのブログをお教えしたのですが、読んでいただいているかは分かりませんが、もし読まれていたら今の職場の話であれば誰の話かとか分かってしまうかもしれない。

ありがたくも今の職場、誰に対してもマイナスな感情を持ち合わせていないので、大丈夫かとは思いますが、もし気を悪くされるような表現があったらどうしようと今更ビビっています。

 

相変わらずの小心者です。健在。

 

善意100%ですので、よろしくお願いいたします。

あと、最近書いている職場の話でも一つ二つ前の職場の話だったりします。時系列ゴッチャゴチャなので、お気になさらず。

 

 

どうかお身体にお気をつけて。

それではまた会う日まで。