推しを推す、そして万物に感謝する。

元書店員。日常のオススメやアレコレの話を。

決断は何度でも

お疲れ様です。

 

 

先日実家に帰った際、書店で働いていた頃のスタッフさんに会いました。もう一人よくお話していた人が居て、その人には上手く会えませんでしたが、他の方曰く、その人は随分雰囲気が変わったとのことでした。

 

その人のことを思い浮かべると、ボーイッシュな服装を好まれていて、カッコいい雰囲気のイメージだったのですが、どうやら最近は可愛らしい服装をされているとのこと。

 

以前お会いした時は婚活を始めたの、と短かった髪を少し伸ばし始めたようだったので、活動を通して意識が変わったのかなって思ってた。

 

またご飯でも行きたいなあと思って、メッセージを飛ばしてみることにした。

 

お元気ですかーって、何の気なしに。

 

そうしたらすぐにご返信がいただけた。

 

 

 

元気だよー。

突然だけど今度結婚することになりました。

今日は両家の顔合わせです。

 

 

 

ちょっと。

 

タイミング。

 

私、タイミング。

 

 

何の気なしに送ったタイミング。めちゃくちゃ大事な日じゃん。

そんな時に急ぎの用事でもない随分会ってない人間からの「元気ですかー?」って呑気な雰囲気に耐えられた? 大丈夫? 申し訳ない。

私はすぐにお返事いただけてとても嬉しかったけれども(笑)

 

 

独身でいいやーって仰っていた人だった。

 

 

考えなんて、ちょっとのきっかけや出会いで変わるらしい。

いや、分かんない、すっごく大きい出会いだったのかも。

 

度合いは私には分からない。

 

 

私はずっと「結婚する」か「結婚しない」かは自分で決められると思っていた。

イメージはちょっとメルヘンだけど、森の中に分かれ道があって、真ん中に看板が2つあって、右向きと左向きにそれぞれ「結婚する」「結婚しない」って文字が書いてあって、設置してある。

 

その分かれ道の前に立って、私はどっちに行こうか考えている。

 

2択。

 

 

でもちょっとイメージが変わった。

 

2択じゃないみたい。

 

「結婚しない」の道の先にも、まだ「結婚する」「結婚しない」の看板があるみたい。

 

 

「結婚しない」を選んでいるうちは、何度だって選択できる。

「結婚しない」って決めつけてそれを生涯守るつもりでも、何かあったら変わるかもしれない。

 

「結婚する」の道の先には「結婚しない」はないけど、「一緒に住む」とか「離婚する」とか「別居する」とか、色んな選択肢が出てきそう。悪い理由ではないのなら別れも悪い事ではないと思ってる。

 

 

そっか、今決めつけてもいいんだ、と少し安心しました。

 

 

まだまだ選択し直せるんだ。

 

 

最近 結婚だの出産だのという話題が多い気がしますが、そういう年齢だから仕方ない。私も周りも考えている。当事者じゃなくても考えているし、心配されたり心配したりしている。

 

大丈夫、みんな大人だから。

 

自分で判断して自分で決められる。

 

と思いたい。

 

 

人生は選択の連続とは言うけど、その意味をちょっと勘違いしてたのかなと思ったりして、個人的には大発見でした。

 

 同じ事柄でも、選択する回数は何度だってあるんだということ。

 

 

よくよく考えたら、そうだよね。

 

 

「もう絶対ゆでたまご作るもんか!」

って以前思ったけど、先日また性懲りもなく作ったもんね。

 

「もうやらない!」とか「一生やりそうにないなあ」とか思ってたのに、気が付いたらまたチャレンジしてた、とか気が付いたら好きになってた、なんてことはたくさんありそう。

 

だから、決断は撤回していい。

 

学びました。

 

 

 

 

もしかしたら同性を好きになる可能性だってあるかも。

おとなになっても(KC KISS)

著者:志村貴子 出版社:講談社

ISBNコード:9784065175880

小学校の先生をしている綾乃は、バーで朱里に声をかけられる。二人は初対面ながら意気投合し、キスをしてまた会うことを約束するが、数日後、朱里のバーに現れた綾乃は「夫」を連れてきて……。

元々女性が恋愛対象の朱里と、そうではない綾乃のすれ違いとも言えない曖昧な関係性にハラハラします。気持ちが止められなかったり、それ言う?! ってことを言っちゃったり……。綾乃と意思疎通が上手くできなくて、とにかく振り回される朱里が幸せになってほしいと願うばかりです。

ハッピーエンドに向かうのでしょうか。

そもそもこの物語のハッピーエンドはどこなのでしょうか。

 

 

 

 

 

一回決めて、その先に進んだ後でも決断は覆せるって思ったら、決断も少しだけ怖いものじゃなくなりそうです。

 

もちろん、むやみやたらに何でも試すのも危ないとは思いますので、臨機応変に。

上手いことやっていきたい。

 

 

人の決断に寛容な社会でありますように。(笑)