推しを推す、そして万物に感謝する。

元書店員。日常のオススメやアレコレの話を。

知っているぞ、この両手の痛みを……!

お疲れ様です。

 

 

ものすごい前にお借りした本をようやく読み終わりました。

 

いや。

 

ずっと時間をかけて読み続けて、ようやく最後のページをめくりました、みたいな言い方をしてしまいましたが、在宅勤務日(出勤者削減のための自宅待機という感じなので仕事はほとんどない)の一日で、なんならお昼過ぎから夕方までくらいの短時間で、読み終えたので、正しくは

 

ようやく読み終わった

 

のではなく、

 

ようやく手を付けた

 

です。

本当に、あの、ずっと借りててすいませんでした。

この場を借りてお詫び申し上げまする。

 

県外に住んでいる方に借りていたので、まぁ、返しにいくのもタイミング的に難しかったからなぁ、などと言い訳をしつつ……。

 

外出自粛もまだ続くので、お返しするのはもうしばらく先かと思います。

怒るような人じゃないけど、手土産を持っていこうかな……。

 

 

というわけで、そのようやく読んだ本ですが、久しぶりにA5判、大判っていうのかな? の本を読みました。

 

宝石商リチャード氏の謎鑑定 公式ファンブック エトランジェの宝石箱

著者:辻村七子 出版社:集英社

ISBNコード:9784087808896

 

余談ですが、いつも『一点しんにょう』の『辻』が出なくて、ぐぬぬってなります。

辻村七子さんの『辻』は一点しんにょうの『辻』です。

 

ぐぬぬ

 

 

 

さて。

 

ファンブックのイメージって、

 

 登場人物の紹介

 今までの話の振り返りや注目ポイント

 ちょっとオマケとか付録とか

 

ってイメージだったんですけれども、これ、ほぼ小説でした。短い話がいっぱい。

長編の文庫には収録されないような、ささいな日常の一コマがいっぱい。

 

ああ、あの頃の彼らの間にはこんなやり取りがあったんだね。

 

っていう中心となるキャラクターの日常はもちろん、ほとんど本編では詳細が語られないが重要なキャラクターたちのやり取りが、本当に、本当にたくさん。

 

150ページくらいあった。

全ページの70%くらいがショートストーリー。

 

どこかで掲載されたものがほとんどですが、書下ろしもあり。

 

 

贅沢。

 

 

小説のファンブックって、よくよく考えたら初めて拝見したのですが、そういうものなのでしょうか。

 

でも、そうだよな、小説のファンブックだもんな。

 

そういうものなのかもしれない。

いや、だとしても、なんだか凄く得した気分というか、イイモノ読んだなという感想が生まれました。

 

 

 

そして、熱中している最中に気が付く違和感。

 

手が、痛い。

 

デカいんだ、分厚い大判は。

重いんだ、分厚い大判は。

 

握力もってかれてる。

 

途中で離すものか、と意地で最後まで読み続けましたが、すごかった。頑張った。意味もなく。

同じ気持ちになったのは、蟲師の愛蔵版を読んだ時が最後で、なんだか懐かしかったです。

 

高尾滋さんのコミック文庫を読んでいた時も手がやられた記憶があるので、原因は大きさじゃない、重さだ。

 

読み終わってから、深呼吸して、肩から指先まで解すように動かして、伸びをしました。

 

ふぅ。

 

読書も楽じゃない(笑)

幸せの重みだと思って、ありがたく疲労を頂戴しました。

 

貸してくれてありがとう。

ますます彼らが好きになったし、次巻が楽しみになりました。

 

アニメも早く見なきゃなぁ……。

 

とっても素敵なシリーズです。

フィクションながら、色んな人がいるよな、色んな考え方があるよな、って思わせてくれます。

 

まだ読んだことないよって方、ぜひ。

 

麗しい表紙の文庫 

 

コミカライズもされてます

 

アニメ

 

 

ま、まってくれ、どの媒体も絵が美しすぎるのではないか?????

ありがたや……(拝む)