セルフ通信簿芸
お疲れ様です。
先日、職場で「小学校の通信簿に何を書かれたか」という話になりました。
同じ部署の男性社員さんが「落ち着きがないって書かれた事しか覚えてないわー(笑)」と言っていました。よく聞くフレーズのような気がするので、通信簿を作成する先生たちにもある程度のテンプレートがあるのかな……。
でも「落ち着きがない」をテンプレートにするって、先生も書きにくいだろうな。
ほんならテンプレートちゃうかぁ(コーンフレークの某芸人さんのニュアンス)
私はどうだったかな、と思い出そうとしたけれど、全然思い出せなかった。内申点だけで生き残ってきたような、良くも悪くも外側を真面目にしてきた人間には目立つところもなく、先生も内容に困っただろうな。
インパクトのあるような言葉がなくても仕方ないと思う。
でも、そんな私にも一つだけ覚えていることがある。
たぶん小学校2年生の時だったと思う。
一つだけ。
「お友達に通路を譲ってあげていました」
これは今も覚えている。
教室の、机が2つくっついて並んでいて、教壇から先生に呼ばれたら歩いていく机と机の間の、通路のこと。
大人が一人通るには少し狭い、子どももすれ違うには幅が足りない、あの通路のこと。
反対側から歩いてきた同じクラスの子が通れるように、道を譲った私を先生は見ていてくれて、それを通信簿に書いて、親に見せてくれた。褒めてくれた。
自分も意識してやっていたことではなかったので、そんな事で褒めてもらえるのか! と子どもながらに驚いたことを覚えている。
その時は驚くばかりだったけれど、今思うと「それは良い事だ」「当たり前のことではなく、褒められることだ」と思ってくれて、さらにそれをしっかりと親に伝えてくれた先生の温かさに目頭が熱くなります。
褒めてもらえたことを思い出して嬉しく思う、というのもあるけれど、先生ってすごいなぁ、となんだか感動してしまう。
それくらいしか書くことがなかったんじゃないのか? という邪推はやめていただきたい(笑)
そんなことを思い出して、今の私は譲れているだろうか? と日々を思い返すも、どうだろう、出来ているといいなぁ。
もし子どもと話す機会があれば、些細な事でも「いいね」「素敵だね」と気が付いて言葉にして伝えられるような大人でありたいと思う。
子どもに対してだけじゃないよね、大人でも、素敵な部分は素敵だと伝えていきたい。
さて…………。
ところで聞いてくれますか、私はまた、出会った、とても素晴らしい作品に。
ママごと ー小学生ママと大人のムスメー(ビッグガンガンコミックス)
著者:つづら涼 出版社:スクウェア・エニックス
ISBNコード:9784757568174
ひとり暮らしの小説家・柚は、あることがきっかけで隣人の小学生・真琴を預かることに。真琴は柚の生活のだらしなさを目の当たりにし、「おねえさんのママになります」と決意する……。
読み終わって「うぇぇあぁぁぁぁ最高じゃぁぁぁぁ」と奇声を発しそうになった。お前またか、また「大人と子ども」に捕まったんか、と思われるかもしれませんが、もう仕方ないの、人目を憚らず出しそうになった声は我慢した。
人の目などない環境で周りを気にするなんて、つまらねぇ大人になったもんだぜ。
真琴ちゃんめちゃくちゃ可愛い、健気、愛しい。なぜ彼女が「ママになろう」と思ったのかもある程度描かれているので、のちのち読者にデカい爆弾が落とされるようなことも無さそうで、その点安心。とにかく可愛い。
真琴ちゃんも、真琴ちゃんのママも、柚ちゃんも幸せになってくれ。
もう、ね、もう、全部可愛いの、可愛いのよ、全部。全部……うぅ……。守りたい、この笑顔。
しっかりしてても小学生。
ダメダメでも大人。
二人の関係性が、せ、せかいを、、救う、、、。
ありがとうございます……。続き、楽しみにしてます。
だめだ、全然言葉が出てこない、とにかく、全ページの何もかもが可愛い。
読んだら分かる。
これだから新刊コーナーをじっくり見て回るのを止められない。
最高。
人に譲るばっかりというのもダメだとは思うけれど、言い方さえ変えれば、人間の長所は短所にも成り得るし、短所は長所に成り得ると思う。
私は自分の心の中にママを作り出せるので、自分のこと常に褒めてる。
タンスの角に小指をぶつけたって「えらい、泣かなかった」って褒められる自信ある。
ちなみに今日はゴミ捨て行ったし、キッチンと洗面所の排水口そうじしたし、新刊コーナー見てきて素敵なコミックに出会えたので、今日の私、優勝です。
ありがとうございました。(?)