優しい世界に生きているような気持ちになりたいだけ
お疲れ様です。
どうにか良い事をしたい、人の役に立つようなことをしたい、という気持ちになることがあります。
心を病んでいるとかそういう重い話ではないんですけど、ただ自分の存在意義を自覚するための一つの方法として、「良い事をした自分」を作り出す、というか、そういうことを考えるときがありまして。
……あれ、ありませんか?
『普通』という曖昧な言葉の内容を深堀するのは難しいので、「普通はそんなこと考えたりしませんよ」などと言われても、「そうか、この方はそんなことを考えないんだな」以上の気持ちを持たないようにしています。
もちろん議論の場や、自分自身もっと深く考えなくちゃなあと思った時は、周りの意見を受けて、もう一度考え直したりしますけれども、とにかく「意見の対立は自分自身の否定ではない」ということだけ忘れないようにしたい。
否定だと捉えると心が疲れてしまう。意見の相違はあって当たり前なので、Aさんはこう考える、Bさんはこう考える、私はこう考える、なるほど、と受け取る。
肯定も否定もなくていい、みんな考えはそれぞれだと思うので。
ただの悪口は、そもそも受け取る必要すらない場合もあります。
否定とか批判とか言葉の暴力とか、悲しいことがなくなりません。
……いや、突然何の話。すいません、ニュースを思い出してしまいました。
そんな話ではなくて。
最近私のハマっていることの話をしようとしていたのに。
というわけで。
簡単に出来る「良い事」として、募金というものがあります。今まさにお金がなくて大変だっていうところに、使ってくださいとお金を渡す。1円からでも出来ることです。
塵も積もれば……と信じて、現金支払いの際のお釣りの一部を募金箱にそっと入れたりして。
その延長線上の活動です。
私は最近、ベルマークを集め出した。
覚えていますか、ベルマーク。
懐かしの小学生のころ。
集めましょうねと、〇日はベルマークの日ですよと、先生が仰っていました。
あの頃は「集めよ」とのお達しがあって、集めるものなんだと思って、詳しくは知らないまま従って、買ってもらったお菓子などにベルマークを見つけてはチョキチョキとハサミで切り取り、封筒に入れて集めていました。
先日コンビニでおにぎりを買った時、たまたまパッケージにその懐かしいお姿を見たわけです。お、お久しぶりです、ベルマーク先輩。
(向こうはこちらを認識していないとは思いますが)
新しい職場に勤め始めたばかりの頃で、分からないことがあればパソコンですぐに調べる、という習慣がついていた私は、ベルマークのこともすぐさま調べました。
……いや、休憩時間にですよ、仕事中の脱線ではありませんのでご勘弁ください。
↑検索すればホームページがすぐに出てきます。
大変お恥ずかしい話なのですが、ベルマークのこと、私なんにも知らなかった。
簡単に説明をしてしまっていいのか分かりませんが、こんな感じです。
・1点=1円として計算される
・教育の現場で、設備や教材の購入に使用される
・捨ててしまえばただのゴミだけど、集めれば子供たちの役に立てる
これだけ知れば、単純な私は「もったいないことしてきたな、やろう」と思ったわけです。(申し上げました通り、あまりにも簡単な説明なので、気になった方はホームページをご覧いただきたく……)
ベルマーク先輩について覚えていることの一つに、回収は学校でしか行われないから、卒業した後は近所のお子さんがいるお家にあげてた、というものがあります。でも上手い具合に近所にベルマークをもらってくれるようなお子さんがいないことも多いでしょう。
どうにか良い事をしたい私は、ベルマーク運動に参加している学校に直接送るかぁ、と思っていましたが、正直に申し上げれば手間に感じました。
が。
なんと、どうやらスーパーなど協力会社・協賛会社に回収ボックスがあるらしい。わざわざ郵送しなくてもいいんだ! と喜んで、「いやしかし、見かけたことがないぞ」と絵にかいたような一喜一憂をします。
あまり周りを見ていないことも露呈してしまい、恥ずかしい事ばかりなのですが、先日とうとう見つけたのです。回収ボックスを。
ファミリーマートで!!!!!!
歓喜に震える私。
そもそもベルマーク先輩との再会を演出してくれたのがファミリーマートのおにぎりだったので、おにぎりを手に取った瞬間、ボックスはすぐそばにあったはず。認識するしないで見える世界はこんなにも違うんだな、と感動しました。ずっとそばにいてくれていたんだね……。
全店舗にあるかは分かりませんが、少なくとも私がよく行くファミマにはボックスがありました。郵送しなくて済むし、ファミマなら今の環境であれば割と結構ある。
これは、出来る、出来るぞ!!!
募金とか、そういうことをする人に対して、一部の人は良い顔をしないという話を聞きます。
「そんなものは偽善だ!」と。
以前も「偽善でもいいじゃん、相手にとっては悪い事じゃないんだし」みたいなことを書いた覚えがあるのですが、冒頭を思い出していただきたい。
人によっては、自らの心を助ける行いだぞ。止めてくれるな。
良い人に見られたい、良い事をしたい、少しでも何かの役に立てている自分を感じたい、そんな自分なら許してもらえる気がする。
そういう心を持って動いている人間もいると知ってくれ。
いや、知らなくてもいい、とにかく、人の善行を止めてくれるな。
いつもこの「許してもらえる」という気持ちを自覚しつつ、誰に許してもらえるのか、何に許してもらえるのか、というのは漠然としている(私にも分からない)わけですが、何にせよ、誰も傷つけることなく、自身が生きやすい気持ちになる邪魔をしないでくれ。
死ぬぞ、心は。
割と簡単に。
前も同じような話を書いた気がするので、丸かぶりだったらごめんなさい。
長くなりましたが、ベルマークと偽善のオススメでした。
そして今日のオススメ。
髪を切りに来ました。(花とゆめコミックス)
ISBNコード:9784592217688
舞台は沖縄の離島。
美容師の睦と小学生の一星父子が慣れないふたり暮らしが始まります。
まあああああ可愛い。可愛い。可愛いの。真面目で一生懸命で不器用なお父さんと息子。二人でする敬礼、二人でするブイサイン。どれも愛おしくて泣きたくなります。
……ほら、あの楽しかったお祭り、もう1週間も前のことなんだね、って振り返ったりするじゃないですか、お祭りの残滓ですよ、これからもよろしくお願いいたします。
優しいものに触れていたいですね。
環境も、自分自身も優しいものであったらいい。
皆さんの毎日が優しく、楽しいものであることを願います。
それでは、また。