最後の最後、耳が戻ってきました。良かった。
お疲れ様です。
最近車の運転にビビっている、という話を前回しましたが、怖いものって他にもいっぱいある。
電車の勢いも、大学の頃から怖い。
「黄色い線の内側までお下がりください」
の黄色い線の内側って、ギリギリに立つと電車がめちゃくちゃ近くないですか?
停車する車両ならそこまで怖くないけれど、回送の電車なんてすごい速度で目の前を通り過ぎていくわけで、すぐそこに死がある、という感覚がします。
線路が頭上にある道路も、同じく「これ落ちてきたら死ぬんやなあ」などと思いながら下を通ります。
基本的に、色んなときに死を覚悟している( ˘ω˘ )
「死んでも仕方ない」という気持ちではなく、「こうなる可能性が無いでもないわけだから心だけでも備える」という感じかもしれません。
野菜のスライサー。
指までいってしまいそう。こわ。無理。正気のまま勢いよく扱える人の心臓どうなっとるん。
鼻を強くかんだ後で、耳が詰まった感じがしてなかなか戻らないとき。
もう戻らんのやないかと思う。今、現在進行形で怯えている、花粉と仲良くなれない。帰ってきて、耳。
減っていく積読本。
積まれた本が低くなっていくと、禁断症状出そうな気配する。ああああ本が無くなる、本が、無くなる……って怯える。本屋に行くと治まる。
カラーページの多い雑誌。
切れ味がいいから、触る前に気合入れる。切った時の想像するだけで、ヒュッて頭のどっかが冷える感覚がする。
伸びてきた爪。
拳を作った時に手のひらに爪が当たって痛いと切りたくなる。
ハンターハンターのキルアのように、解体屋ジョネスの心臓を抜き取るようなことは出来ないとは思いますが、万が一人を傷つけたら、と思うと爪って結構危ないものだと思っています。
とはいえ、ネイルしてる指先は可愛いと思います。私の爪が長いと嫌なだけで、他の人は好きにしてくれればいいよ。
風呂上りに紫色になる冷えた足先。
死んどるんか? って色になる。冬は自分の足ながら可哀想に思ってしまう。靴下履いて寝る。
月末に気が付く財布の中のレシートの束。
そんなに何買い物したっけ???? と記憶が飛んでいるのに、しっかりお金は減っている。恐ろしい。
早めに解凍した上に、使うのを忘れていることに気が付いたナマモノ。
死なないで、鶏肉。ミンチ。
覚えもないのに過ぎていく年月。
いつも季節に置いていかれる。また3月もすぐ終わってしまうんだ、知らない間に。
何を怖いと思うか、というのも、その人の生き方や通ってきた道を知れるんじゃないかな、と思うと興味が湧いてきます。
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鳥肌が(PHP文芸文庫)
著者:穂村弘 出版社:PHP研究所
ISBNコード:9784569769431
小さな子供と大きな犬が遊んでいるのを見るのがこわい。自分以外の全員は実は……という状況がこわい。「よそんち」の不思議なルールがこわい。赤ちゃんを手渡されると、何をするかわからない自分がこわい……。
エッセイを読んだことがない、という人にオススメしたら「面白かった!」と言ってもらえた1冊です。穂村さんの「怖いと思ったこと」で溢れているわけですが、共感できる部分と笑ってしまう部分とあって、新しい角度から自分を見つめなおせる気がしてきます。ゾッとするお話もあるので、緩くて物足りない、ということはないかと思われます。
私はtwitterでお世話になっている人たちが皆さんAIだったら、と考えたことがありますが、それはとても恐ろしい事で、でも在りえないことでもない気がして、とにかくやり取りしてくれることに感謝しよう、というところに落ち着いています。
怖いものは少ない方が生きていきやすいかもしれないけれど、「分かる、怖いよね」と誰かと言い合える楽しさもあると思います。
赤信号、みんなで怖がれば、怖くない。(矛盾と字余り)
耳が戻らない(笑)
おやすみなさい。