12月……! 12月は本気出すから!!
お疲れ様です。
……………………。
いや、ほんとに。
今月あっという間なんですけど。
毎月毎月
「何にもしてない、ああ、ああああ」
と人に聞かせるのは忍びない汚い呻き声をあげているくせに、今月はなんと、旅行へ行きました。
余裕のない人間も旅行へは行く。
別腹みたいなものだと思うことにしています。
人間は、もうお腹いっぱいって時に美味しそうなものを見ると、胃が活発に動いて、それを食べるスペースを作るのだとか。
だから、時間もいっぱいいっぱいって時に、楽しそうなことを発見したら、それを行なうために、時間を、ぎゅっと………………。
ぎゅっと、してるんだもん…………。
その技使えるなら、たぶんもっと時間の使い方上手になると思う……。
時間をぎゅっとする術を見つけるために、私ちょっと、そうだ、旅行に行ってくる。
読む本読む本を「面白かった、ブログに書こう」と思うばかりで、もしや最近の私、何読んでも面白く感じるんじゃないの、と心配になっていたのですが、先日久しぶりに
あ、この本は私向けじゃない、
という出会いがありました。あまり楽しく読めなかった本の話なので紹介はしませんが、とにかく私は
好みじゃない本に出会えたことで不安が払しょくされる
という体験をしたのです。
嬉しくないことを嬉しい、と思えるのは、なんというか最強みたいなもので、また一つ強くなってしまったか……と両手を静かに見下ろす強者の気持ちでいます。
その後に読んだ本が、なかなか好きで、さらに私は強くなりました。
ちゃんと「好き」「好きじゃない」が分けられるらしい。
人間の心を失っていない。
良かった。
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やわらかな足で人魚は(文春文庫)
著者:香月夕花 出版社:文藝春秋
ISBNコード:9784167916596
一体どうしたら自分は人間になれるのだろう。当たり前に愛される人間の子供に。
裏表紙のあらすじがこの始まり方で、絶対明るい話であるわけがないとは思いつつ、買って読んだ作品です。
辛い状況の真っただ中だったり、どうにかそこから抜け出せないかとどこか希望を持っていたり、そういう人達が人と関わり合い、どちらかの方向に動き出す、停滞をスタートとするような短編集。
救いがあるかどうかは読んで確かめていただきたいところですが、私が、うわ、いいな……、と思ったのは、ストーリーも良かったけどそれよりも、文章でした。
明確に、ストーリーが良かった、文章が良かった、って分けるのも難しいから、普段は作品が最高だった、としか言えない。
香月夕花さんの作品がすべてこういう感じなのか分からないけれど、
本当に本当に、人の悲しみの書き方が、すごいなと思いました。
この主人公の「悲しみ」というものを、丁寧に、丁寧に、言葉に変えていったら、きっとこういう表現の仕方になるんだろうな、と思わせる文章。
私たち読者にその「感情」の温度や形が分かるように目の前で説明してくれている。
本当に「う、うわー、」と言葉にならない感嘆の声を上げることしかできない。
是非。
ダメだ、眠い。
最近ずっと眠い、おやすみなさいませ。
眠くても挨拶は忘れないでにゃんす。