推しを推す、そして万物に感謝する。

元書店員。日常のオススメやアレコレの話を。

トピアという世界(何かを失って何かを得た日)

お疲れ様です。

 

気が付いたらものすごく間が空いてしまいました。

時の流れ、スキップしてない?

軽快なステップで、日付を軽い気持ちで飛ばしてない?

 

私には時の流れちゃんの暴挙を止められない。

 

止められるなら、腐らせてしまったキムチを生き返らせたいし、

それが無理ならせめて腐らせてしまったキムチを口に入れて確認する私に

 

「それはもうダメだ、死んでいるから確認は必要ないよ」

 

と諭すように教えてあげたい。

 

知らない味がしました。

 

 

誰か。

 

 

悲しみの中に居る人が、その悲しみを薄めるために時間の流れは必要だという場合もあるけれども、それだって、知らないうちに時間が経っていってしまうのと、過ぎ行く日を感じながら過ごすのとではきっと何かが違うはず。

 

……どっちがいいんだろう。

 

悲しんでいる人たちに都合の良いように、必要な人たちの為に良いように、時間よ流れておくれ。

 

私のはただの怠惰だから。

 

できるかぎり沢山の人が穏やかに生きていけますように。

 

 

 

タイトルの件です。

トピアというアプリがあります。

 

トピア(topia) 公式サイト

 

 

なんというか、不思議な体験をしたので、少し長くなりますが日記として残しておこうと思います。

 

 

 

先日、いつもの

 

「あーーー、カラオケ行きたい、でも外には出たくない」

 

という発作が起き、そういえば最近はアプリでもカラオケができるという話じゃないか、と軽い気持ちで検索をしてみました。

 

調べると結構でてきます。

 

声を張ろうと思ったら、カラオケに行くか、車の中で熱唱するか、というところですが、カラオケ音源で何かを歌う、くらいだったら、アプリでも全然楽しめそう、ということをこのタイミングで知ることになります。

 

色々あるのだなぁ、と思いながら詳細を確かめていくと、『トピア』というアプリにたどり着きました。

 

 

もう、もはや他のアプリと比較して何が一番気になったのか、今ではもう分からないのですが、とにかく私はそれを流れるようにインストールしてみたのです。

 

 

トピアの特徴として、

 

アバターを作成するのがものすごく簡単(そして可愛い

・カラオケ音源が15000以上(楽曲リクエストにより追加あり)

・カラオケ配信サービスで自分の歌を聴いてもらえる

・けれども別に配信という形にしなくても歌うことが出来る

・他の人とのコラボも可能

・配信の際、顔バレの心配なし

 

などなど機能があります。

 

他の配信サービスに全く明るくないものですから、それは他のアプリだって出来るわよ、というものもあるかもしれませんが、とりあえず、トピアではこんなことが出来るよ、という話です。

 

 

最近のアプリ凄いな、というのがこの顔バレなしの部分なのですが、

 

アバターが剥がれちゃって配信に素顔がうつって顔バレしてしまう、という地獄かという事故をたまに聞きます(今はめったにないことなのでしょうか)

 

トピアでは、音声と顔認識情報のデータだけが使用されているらしく、実際の顔が映った動画は使用していないのだとか。(そしてこの説明であっているのでしょうか)

 

だから配信者の動画が残るわけもなく、というシステムのようです。

 

顔認証システムを使用すると電池を結構食うようですが、そのシステムを使用しないでの配信も可能です。

 

 

すごいや、最近のアプリ。

という気持ちしか湧かない。

 

 

 

インストールしてしまえば、利用者に対して丁寧で優しい世の中ですから、説明通りに進めていけばアカウント作成も簡単でした。

 

たぶん、配信者として頑張るぞ!という方はアプリ内での名前なども拘っていくと思うのですが、私はそういうのをまったく考えていなくて、とにかく歌えればいいや、というスタート。

オートでとりあえずご提案というか、「この名前でどう?」って自動でしてもらえるので、そのままそれを使わせていただくことにしました。

 

 

 

ひぇ……もうボタン一つで配信ができる……こわ……

 

 

 

配信すると、誰でも配信ルーム? に入ってくることが出来ます。

反対にアプリ利用者であれば、誰の配信ルームにも入ることが出来ます。

 

怖い人と遭遇したらブロック可能。

 

 

こわ……いや、すごい……

 

 

 

とはいえ、お家でカラオケわぁい、やったー、私は歌が歌いたいのだ。

 

配信無しで、カラオケシステムをいじってみる。

 

 

さすがにカラオケ店みたいに細かい設定は出来ないのですが、キーの調整が可能。

それだけでも充分すごい。

車で歌ってるときにはできないことです(笑)

歌詞も出る。

 

歌ってる最中にアバターの動きをいじれる。

 

ギター持たせることができる。

 

可愛い。

 

ノリノリな動きもさせられる。

 

可愛い。

 

 

手前味噌ですが、とても可愛いアバターを作成することが出来たのです。

この子を見ながら歌う、っていうだけでなんか、至福っていうか、かわいいな、うん、かわいい。

 

 

 

 

……………………………

 

 

 

 

間が差す。

 

 

 

これ、この配信ボタン、どうせ誰も来んやろうし、ちょっと押してみても、なにも困ることなどないのでは……?

 

 

 

そっと押してみる。

 

 

 

 

予想通り、誰も見にこない。

 

ちょっとドキドキしてたけど、まぁ、そんなものです。初心者マークもついているらしく、誰かが見に来る要素がないもの。

 

そのままカラオケを楽しむ。

 

 

 

 

いらっしゃった。

いらっしゃってしまった。

 

迷えるトピア利用者が。

 

 

 

跳ね上がる心臓。

まだトピアの仕組みをよく分かっていない上に、配信という行為についてもさっぱり分からないのだ、と思い出す。

 

確実に失礼なことをしてしまう。

 

 

一応「あっ、、こんにちはぁ~、、」とか細い挨拶して、そうしたら、1曲リクエストされた。

 

自分が歌いたい曲を登録しておく機能があるのですが、配信を見に来た人はその一覧見られるし、リクエストを送ることも出来るみたいなのです。

 

 

 

……。

 

 

まぁ、、その、、歌ったよね。

 

 

知らない人の前で、プリンセスプリンセスの『M』を。

 

 

リクエストはその一曲だけで、でもその方の他にも2人、その時に覗きにいらっしゃっていたので、私は突然何の心構えもなく、3人の方に自分の歌声を聞かせたことになります。

 

自分が勝手にしたこととはいえ、トピアってすごいな……と、そそくさと配信終了ボタンを押しながら思いました。

 

プリンセスプリンセスのリクエストボタンを押した人がいて、他の人のお部屋を覗くと、最近のボカロ曲とかめちゃくちゃ歌ってる可愛い声の人がいて、トピアの年齢層、謎です。

 

とにかくカラオケが好き、歌いたい、っていう人達が集まっている、という印象。

配信という言葉を便宜上使っていますが、誰でも覗きに来れる一人カラオケをやった、という気持ちでした。

 

 

覗いた先にいるのが私自身ではなく、かわいく作ったアバターなのだと思うと、そこまで怖い気持ちは生まれませんでした。

 

歌を聴いてもらう、という非現実的な時間には緊張しましたけど。

 

 

その後、心臓が落ち着いてから、他の方の配信を見てみることに。

 

トピア内での暗黙の了解などをなんとなく学んでいく私。

 

 

 

ふらふらと色んな人の配信を覗いていたのですが、とある配信者さんのところで

 

「あ、良かったら歌っていってくださいねー」

 

と声をかけられました。

 

 

 

……歌っていってくださいね、とは。

 

 

既にその配信ルームにいた方たちのやり取りを聞いて、どうやら私が今訪れた配信は、ライブのような形式ではなく、みんなが参加できる設定になっている配信なのだと知る。

 

先ほど誰でも出入りできるカラオケルームみたいと思ったけど、

 

まさに、「知らない人たちがいるカラオケルームに 私が 足を踏み入れた」瞬間でした。

 

 

 

さっきは、私が歌っていたところに誰かが入ってきて、たまたま歌を聴いてもらう流れになったけれど、今回は違う。

 

歌っていくかい?

 

と聞かれて、

 

はい!歌います!

 

と声を上げて人の前に立つのだ。

 

かなり積極性を伴った行動になります。

いや、いや、無理っしょ、だって私だよ、小心者オブ小心者。

 

 

たまたま同じくらいのタイミングで配信を覗きに来た人がいて、その人にも配信者さんは「歌ってってくださいねー」と促す。

 

促された方は、何の躊躇もなく、「あ、じゃあ、1曲」と歌いだした。

 

 

 

気付く。

 

 

 

私がおかしい。

 

 

 

もちろん無理強いされているわけじゃない。

聴く専という言葉もある、歌わない人もたくさんいる。

 

でもその時、私は「私がおかしい」と明確に感じました。

 

アメリカに行って「ここでは靴は履いたまま家に上がるのよ」と丁寧に教えてくれた人に対して「いえ、それは失礼にあたりますので、私は靴を脱いで上がらせていただきます」って言っているような気持ちになった。

 

 

 

 

…………………………。

 

 

まぁ、ね、その、歌ったよね

 

 

 

ビックリしました。

自分がまさかそんなことするなんて思っていなかったし、むしろ苦手な部類のやつだし、でもみんな歌を歌うのが本当に好きで、一緒に楽しむのが当たり前で、そういう世界なんだ、と気が付いたら、やっぱり緊張はしたけれど、歌っていました。

 

もちろん配信者さんごとに「仲のいい人同士でしか歌わない」とか、なんなら配信している自分が歌うだけの場所です、とか、色々ある。

 

 

私がたまたま訪れたその部屋が、オープンで、ウェルカムで、鷹揚で、優しくて、温かかった。

 

アバターだから、安心できる、というのはあると思う。

 

現実世界で人の前で歌えと言われたら、たぶん断固拒否する。

 

 

……。

 

 

いや、分からない、今となっては、もしかしたら、しぶしぶという顔をしながら1曲歌いきるのかもしれない。

 

分からない。

 

たぶん、そういう、何か今まで自分が持っていたものを一つ失って、その代わりに何かを得たような、出来ないことが増えて、出来ることも増えたような、そんな予感がしています。

 

この先、それがどういう弊害をもたらすのか、どういうことに繋がるのか、今の私には分かりません。

 

とにかく今新しい刺激にふれて、すこしワクワクしている、そんな状態です。

 

 

 

トピアはカラオケ配信アプリですが、雑談もできます。

歌で参加するのと同じように、参加したあと歌わなければいいだけのことです。

 

 

突然知らない人の前で歌を歌う、そんなドキドキした日に遭遇して、その後、また私は何度か配信ルームを開いて、楽しく歌も歌うけど、時には知らない人と他愛もない雑談をしたりしています。

 

 

お子さんがいて、大変な毎日を送っていて、トピアを覗く時間が楽しいという人。

今日は仕事だけど、休憩時間にたまたま覗きに来た、という人。

 

 

思っていた以上に、多くの人と交流ができるような気配がするアプリです。

 

 

有名になりたくてトピアをはじめ、たくさんの配信を行なっている人。

歌じゃなくて、楽器を弾いている人。

 

 

そういう本気の人たちも沢山いるアプリです。

 

 

割合は分かりませんが、本当に自由だなという感じです。

みんながみんな本気で上を目指してるんだ、という雰囲気が強かったら、私はここにはいられない。

 

気後れして、場違いだと感じて、すぐさまアプリを削除したと思います。

 

 

絶妙にゆるい(笑)

 

これは褒め言葉です。

 

 

誰でもいていい。

大丈夫っぽい。

そういう雰囲気があるような気がします。

 

お悩み吐き出し場所みたいなのをできたら、心が楽になる人がいるのかなぁ、と全く違う時に考えていたことがありましたが、

雑談をしていると、ポツリと今辛いことを何の気なしに零していく人がいて、それを頷いて聞いている自分がいて、あ、いつかのちょっとした願いが今、叶っているのかも……? とふと思います。

 

カウンセラーの資格など持っているわけじゃないし、人の心にこちらから働きかけるようなことはちゃんとその力を持っている人でなくてはやってはいけないことだと思っているので、それはしません。

 

が、雑談の最後に「またお話しましょうね」と、挨拶の定型文だとしても、そう声を掛け合うことが出来る場所があるというのは、それだけで何だか力のあることのような気がして。

 

 

そういう不思議な場所に出会いました。

 

続けるかは分からない。

歌も好きだけど、人と話すのも好きだから、気が付くと時間が過ぎてしまう。

時間の使い方が難しい。

 

他の配信サービス知らないから、トピアよりこっちの方がいいよ、って意見ももちろんあるかもしれないけれど、

『一番良い場所』を探しているわけではないので、今はここで少し色んな人と話してみたいなと思います。

 

別に自分が配信者じゃなくても、他の人のところに行くだけでも楽しいし。

名前とアバターだけですが、顔見知りのような人も出来てくるでしょう。

 

 

カラオケが好きな人、頑張ってる人を応援したい人、色んな人とコミュニケーションを取ってみたい人、選択肢の一つにトピアをどうぞ。

 

初心者の1回目の配信にも人が来てしまうようなアプリなのです。

配信ってやつを頑張ってみたいんだよな! という方にも良いアプリのはずです。

 

 

優しい人が多いと噂のトピアという世界、覗いてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

長くなっちゃった。

それだけ衝撃的な数日間を過ごしたということか……。

 

たぶんこのブログ始まって一番長い気がします。

 

ますます一人暮らしのはずが一人を感じなくなってくる。

とはいえアプリを閉じればお前は一人だぞ、ということは強く思って生きていきたいと思います。

 

 

それではみなさま素敵な11月を。

私は今からアイドルマスターsideМのイベントDVDを鑑賞します。

 

 

ひゃっほう!!!!!!!!!!!!!!

ありがとう、アイマス!!!!!!!!!!!!!!