取り急ぎ映画を見たので『羊と鋼の森』について、もう一度。
お疲れ様です。
先日オススメした『羊と鋼の森』ですが、実写映画を拝見しました。
とても良かった。
やっぱり美しかった。
主人公の外村くんが、初めてピアノの音を意識して聞いて森を思い浮かべるシーン。
私が小説から思い浮かべたものと近くて、不思議な感動があった。
ただ小説の中では、外村くんが地の部分でけっこう心象を語る部分が多くて、それを全部出すのはやっぱり難しいというか、私が役者さんの表情や演出の間などからそれを上手く掬い取るのが下手くそなので、物足りなさは感じてしまったりした。
言葉にしたことだけしか受け取れない私のせいなのだけれど。
行間が読める人間になりたかった。
だから、解説や他の人がその作品を読んで、もしくは見てどう思ったかを知るのがとても刺激的で好き。
とはいえ、映画とても良かった。
クラシックに全く明るくないけど、知らなくても綺麗なものは綺麗だと思う。
それに、調律の道具を検索してみても、どんなにしっかりピアノの描写が文章でされていても、映像で道具を使用しているところを見たり、ピアノの中の様子を見れたりすると、一気に解析度があがるというか、理解が進むというか。
映画には映画の良さがあって、
小説には小説の良さが、やっぱりあるよなぁ、と改めて思いました。
小説に関しては、原作読めば満足、という気持ちは今もある。
でも、映画やドラマも悪くないなと、気付けてよかった。
フィクションは楽しいなぁ。
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