推しを推す、そして万物に感謝する。

元書店員。日常のオススメやアレコレの話を。

『宝石の国』推しを推しと認識した瞬間に推しが○○○系アニメだった

お疲れ様です。

 

何で見たか忘れてしまったのですが、「賢しい」という言葉を使った文章があって、一瞬読めなくて、情けない話ですが検索してようやく、そうじゃん、「さかしい」じゃん、とハッとする事件がありました。

 

これ、私の場合は、かもしれないのですが、「小賢しい」だとすんなり読める。

 

「小」が付いているか付いていないかだけで、一気に認識できるかどうかのレベルが変わるのが何とも面白くて、ちょっとしたアハ体験しました。

 

他にどんな言葉があるのか、出会いを待っているのですが、なかなかあの感覚には出会えずにいます。

 

待ってます(笑)

 

 

 

宝石の国』を見た。

TVアニメ『宝石の国』公式サイト (land-of-the-lustrous.com)

 

アニメーション制作はオレンジさん。

原作は市川春子さん。

 

宝石の国アフタヌーンコミック)

出版社:講談社

ISBNコード:978-4063879063

 

「にんげん」が古代生物として伝えられるほど未来の、宝石の体を持つ人型の生物がいる世界。

28体の宝石たちは、月から来襲して宝石たちを拐っていく月人(つきじん)との戦いを繰り返しながら、残された陸地で指導者である金剛先生の元で長い時間を寄り添って暮らしていた。

フォスフォフィライトは一番年下の宝石。硬度が低く脆い上に、不器用なため何の仕事もさせてもらえない。そのくせ口調は一丁前の落ちこぼれ。

ある日、遂に金剛先生から博物誌作成という仕事を与えられることに。彼はその地味な内容に不満を抱きつつ、様々な経験をしていくが……。

 

 

とにかく美しい作品だった。

 

フォスフォフィライト、通称フォスの声がとても明るくて天真爛漫で、いい具合に考えが足りなさそうな声(失礼)をしていて、とても元気が出る。

月人という脅威とみんなが戦っている中で、彼の危機感がかなり薄く感じる冒頭、なんなら視聴者の方がたぶんストーリーの中に危険性を感じられそうだった。

 

謎が多い中進んでいくアニメで、原作を知らなくても置いてけぼりにならないのが不思議なくらい、そもそもの世界観が「初めまして」の感覚。

 

 

宝石が主人公で、性別はなく、月から飛来してくる敵と戦わなくてはならない。

 

なぜ月から敵がやってくるのか、なぜ月人は宝石を襲うのか。

宝石たちが慕う「先生」って一体何者なのか。

 

 

コミックスの新刊が発売されるたびに、ネットでは悲鳴だのが上がっていたので、なんとなくの雰囲気は知った気でいた。

 

心が悲鳴を上げる系のやつなんだ、あんなにポップで可愛い表紙なのに、内容が容赦なくてエグいんだな、などと勝手に考えていた。

 

 

 

 

アニメを見た感想。

 

ありとあらゆるものが、想像していた以上だったな。 

美しさ、苦しさ、痛さ、そして面白さ。

 

 

宝石には硬度というものがあって、宝石が持つ「硬さ」と言えばいいのか、「脆さ」と言えばいいのか、「割れやすさ」と言えばいいのか、割れにくいのもいるけれど、とにかく彼らは、脆くて割れる。

 

けっこう簡単に割れる。

 

割れた欠片を集めると、復元できるけど、

欠損すると、欠損した分だけ記憶を失う。

 

わりと「わぁ、大変!」「あぁもう……」「まったく……またお前か」くらいのテンションで割れる。

 

 

それでも彼らには仲間という意識があって、それは突然理不尽な攻撃によって破壊されそうになる。

 

 

簡単に割れてしまって、

それによって失うものもあって、

仲間意識も存在していて、

理不尽な攻撃を受ける日常を送っている

 

 

こんなん、しんどいに決まってる。

 

 

あ、このキャラ好きだな、と思った次の瞬間には割れている、という可能性も低くはない。

ハラハラしながら見た。

 

そんな精神状態で視聴したにもかかわらず、とても面白かった。

 

 

 

原作にとっても良い終わり方だったんじゃないかもと勝手に思っている。

「原作、買おう……」って思わせる終わり方だった。

 

あの作り込まれた世界観を、アニメの最終回の為に、と無理矢理ストーリーを作られたら、それは何だか勿体なくない? って思うか、「原作買おう」にはならなかったような気がする。

 

 

ぜひ、アニメを見て、原作を買って、

そしてラジオを聞いてください(笑)

 

 

というのも、アニメの公式サイトで初めて知ったのですが、アニメのラジオを放送されていたらしい。

金剛先生役の中田譲治さんがパーソナリティで、もうずっと良い声。

 

ラジオの進行に慣れず緊張している中田譲治さん。

モーションキャプチャーという言葉を上手く言えない中田譲治さん。

「先生!」って何度も言われる中田譲治さん。

やり取りの中で普通に照れる中田譲治さん。

 

それでも深く落ち着きのあるお声……。

 

ゲストに宝石役の皆さんがいらっしゃるのですが、やり取りがとても微笑ましい。

 

 

 

原作を買って読むのが楽しみです。

 

 

 

 

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