『パプリカ』~オセアニアじゃあ常識なんだよ!~
お疲れ様です。
また休日を無意味に過ごしてしまった。
みんなどうやって休みを有意義にしているのだろうか、教えてほしい、いや、教えないでほしい、聞いておいて結局上手く自分に転用できなくて、こんな大人でごめんなさい、うわぁああん、ってなるのが目に見えている。
変わらず元気です。
『パプリカ』を見た。
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カラフルなピーマンみたいな野菜ではなく、一世を風靡したFoorinさんの楽曲でもなく、その楽曲提供をした米津さんも全く関係ない、日本アニメーション映画のタイトルである。
パプリカ(現実世界の本名は千葉敦子)は、夢を共有できる装置『DCミニ』を使用して精神病治療をしているサイコセラピスト。
心を蝕むものの原因を、依頼人の夢に入り込むことで取り除く仕事をしている。
ある日『DCミニ』が研究所から盗まれた。犯人は装置を悪用して、他人の夢に強制的に介入、おぞましい悪夢を見せて精神崩壊をさせているらしい。
パプリカたちは、犯人の正体・目的を追って事件解決に奔走する。
原作は筒井康隆さん
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『パプリカ』(新潮文庫)
出版社:新潮社 ISBNコード:9784101171401
夢と現実を行き来する。
作中のみんなが混乱するのと同じように、私も夢と現実の境目が曖昧になった。
今これどっちだ、と見ていると、現実ならばあり得ないことが起きて、あぁ夢か、とドキリとする。
堅いはずのものが柔らかかったり、街の中をどデカい何かが闊歩していたり。
内容には混乱しつつ、何とかついていったので、私はどちらかと言えばアニメーションそのものの面白さが印象に残った。
平面に描かれていたものが、次の瞬間には立体的に浮き上がってきたり、逆も然り、画面の中は表現の自由さが暴れまわっていて、それはもう凄かった。
アニメーションも夢も、自由奔放な世界なのかな、と。
アニメーション、どころか、表現とかクリエイティブなもの全部かもしれない。
どんな表現もできるんだなぁ、と思わせる力強さが溢れていて、とても楽しい時間だった。
セリフも独特なものが多くて、あまりにも突飛なワードが並んでいたので、上手く聞き取りが出来なかった。
調べてみたら、読み返してもやっぱり首をかしげて笑ってしまう、ちょっと危うい単語の組み合わせで、これは原作も読まなくてはいけないなと思う。
一体どんな文章を読んで、この映画が作られたんだ(笑)
「パプリカ セリフ」で検索したら、「発狂」などの不穏なワードが続いていて、そうそうこれだ、と楽しくなる。
当時(2006年)もみんな、良い反応をしたのだろうなと想像して、また面白い。
「おお、お前はいつぞや助けた揮発性の高い田舎娘。息災であったか。」
この文章はまだなんか、分かる、分かるっていうか、読める。想像も、まぁ、する。視聴者にとってはフィクションの中の話だから。
でも、例えば現実の世界で、目の前にいる人が突然こんなことをハキハキと言い出したら、恐怖すると思う。
えっ、なんて???????????
ってもう一回聞くし、それでたぶん同じ言葉は返ってこなくて、新しい別のよく分からない謎の文章をまた口走るのを聞いたら、
どうした????????
大丈夫???????????????????
ってなると思う。
ぜひ、お気に入りのセリフを見つけてほしい。
音楽も「ずっと聴いていたら頭がおかしくなりそうなギリギリ愉快な曲」という感じで、そうしたらどうやら、今敏監督が平沢進さんに「晴れやかすぎて気色が悪い曲」というオーダーをしていたそう。
そんな作中曲『パレード』もぜひ、楽しんで……。
自然に頭の中に流れてくるとは思うけれども……。
休日を無駄に過ごしてしまうの、どうにかならないだろうか。
こんなんずっと寝てるのと大差ない。
今日のこと、全部夢だよ、って言われても、
「えー、アレもコレもやったのに」
みたいに落胆するような、失うものほとんどない気がする。
精神操作されていないわけだから、確実に自分のせいだわ……。
明日から頑張る!
たぶん!