推しを推す、そして万物に感謝する。

元書店員。日常のオススメやアレコレの話を。

『残響のテロル』

お疲れ様です。

緊急事態宣言、どうなるんでしょう。

オリンピック、どうなるんでしょう。

 

毎日職場で、どうなるんだろうね、と話しています。

感染者数も減る雰囲気がありませんが、出来るだけ皆健康でいてくれ、と願うばかりです。

 

自分も引き続き、気を付けます。

 

 

 

 

残響のテロル』を見ました。

 

 

リアルタイムで見ていた作品で、大まかなあらすじと「面白かった」という気持ちだけが残っていて、

 

あれ、どうやって最終回を迎えたのだったかな……?

 

と首を傾げたところで、よし、もう一回見よう、となった。

 

 

 

TVアニメ『残響のテロル』公式サイト (terror-in-tokyo.com)

 

2014年に、ノイタミナで放送されたオリジナルテレビアニメ。

 

青森の核燃料再処理施設で、とある物体の強奪事件が起こるシーンから始まる。

 

場面は半年後に切り替わり、二人の青年『九重新』と『久見冬二』が高校にやってくる。本作の主人公である彼らは、ある計画を実行するために転入してきたらしい。

 

ある日動画サイトに、スピンクス1号・2号と名乗る二人組による動画がアップされた。

 

「新宿方面では ところにより でっかい花火が上がるでしょう」

 

ただのふざけた動画だとして注目されていなかったのだが、彼らが言っていた通りの時刻に大きな爆発事件が起きてしまう。

動画が爆破予告であったことを知った警察官は、これをテロ事件として『スピンクス』逮捕のために動き出すが……。

 

 

 

当時、絵柄、ストーリー、どちらの雰囲気も、何故か強く衝撃を受けたのを覚えている。

目がデッカイ絵柄ばっかり見ていた、なんてことも無かったと思うのだけれど、「可愛いだけじゃない、リアルに少し寄った絵柄」というのが印象的だった。

 

 

で、見直してみて。

 

記憶よりも遥かにシリアスの雰囲気をまとってた。

 

画面が暗い。

 

が、面白い。

 

 

主人公たちはまだ17歳だというのに、爆破事件を企てているわ、一人は全く笑わないわ、もう一人はニコニコしてるけど行動が物騒だわで、今思えば、少年たちがテロ行為を起こす、という始まり方や設定が衝撃的だったのかもしれない。

 

 

 

ストーリーもギャグ要素が一切ない。

ちょっとのおふざけも見当たらない。

 

いや、あるにはあるけれど、主人公たちの会話の中では、それはほとんど聞けない。

警察内部が、なかなかひっ迫してこなくて、緩いやり取りがあったな、というくらい。

 

主人公たちが何をしているかをこちらは見られるので、

「警察、事件が起きちゃうよ……!」

と私ばかり焦る。

 

同時に主人公側の視点で

「そんなギリギリの駆け引きしないでくれ……!」

と私ばかり焦る。

 

 

それまでも事件モノ、ミステリ、見てきたけれど、どこか主人公は(2人いたらせめて1人は)明るいものだ、という先入観というか、希望みたいなものがあったかもしれない。

それがアニメというか、フィクションの面白さや優しさだと思っていたところがあったのかもしれない。

 

今は全然そんなことない。

最初から最後まで闇をまとった人物が主人公である、という作品があることを知っているし、なんなら結構好きだし。

 

とにかく『残響のテロル』は、新鮮だった。

私のアニメ視聴史があるのだとしたら、新しいアニメの魅力を教えてくれた作品だと思う。

 

 

当時の気持ちとは違ったかもしれないけれど、今回の二度目の視聴も、刺激的だった。

ストーリーはやっぱり面白いし、絵は「キレイ」と「可愛い」のハイブリッドというか、絶妙な魅力があって好きだし。

 

 

 

で、忘れていた最終回は

 

 

 

「あっ……」

 

 

 

って声が出た。

そうだ。そうだった。

 

 

あの頃の私が、この最終回を見終わって

 

「すごく面白かったな……」

 

という感想を持ってくれたこと、感謝したい。

じゃないともう一回見ようと思わなかっただろうから。

 

ぜひ。

オススメです。

 

ミステリ小説とか好きな人。ぜひ。

ずっしり重いけど、それを更に沈めるような、いや逆に思いきり軽くするような、あの絵柄、堪能してほしい。

 

 

アニメ視聴後、動画配信サービスのサイトが「これを見たあなたにオススメの作品」

をあげてくださるんだけれど、そこで

 

91Daysをオススメされて、笑った。

 

言わんとしていることはよく分かるが、そのコンボは心に来る。

ご存知の方には分かると思う。

 

しかし、こちらも面白いので、ぜひ。

91Days アニメ公式サイト

 

 

 

 

リアルタイムで見ていた頃の私は、アニメーションの界隈に対して今よりももっと知識が無くて、

だから当時、菅野よう子さんのお名前も知らなかった。

 

音楽も一緒に、お楽しみください。