推しを推す、そして万物に感謝する。

元書店員。日常のオススメやアレコレの話を。

リベンジ成功記念日

お疲れ様です。

 

 

突然母に誘われて、紅葉狩りに行きました。

「おじいちゃんのリベンジで」とのこと。

 

リベンジとは何ぞ、というところですが、

先日お出かけの予定があったのに、体調を崩して祖父が出かけられなくなった、という日があったので、それのリベンジ。

 

体調を崩した理由が可哀想だったので、ここに記してそのエピソードを供養することにします。

 

 

久しぶりに「お昼にみんなでご飯を食べたい」と言い出したのは祖父だったらしい。

その誘いが数日前にあって、当日の朝、布団でごろごろしながら、いい加減起きて出かける準備をしないとなぁと思っていたところに母から電話が来た。

 

「今日のご飯は中止になりました」

 

あれ、どうかした? ともちろん聞く。何かあったのではないか、と身構える(布団の中で寝ころびながら)。

 

「昨日の晩、よぅけ食べる姪っ子ちゃんにつられて、じいちゃんもすごく沢山食べてしまったらしいんだけど、それで腹を壊した」

 

「えっ、かわいそう」

 

楽しい気分が、悲しくて情けなくて何とも言い難い無力感に変わる瞬間を、祖父と共に浴びた気持ちになった。

 

めちゃくちゃ可哀想。

電話口でそう言いながら、私は笑っていたのだけれども(笑)

 

 

回想終了。

大事なくて良かった、と思ったのが数日前。

 

 

 

当日。

 

とってもいい天気で、紅葉狩り日和だった。

 

岐阜の郡上八幡の方へ行きました。

雲一つない空。近くを流れる川。そして青々とした木々。

 

 

赤や黄色はどこにある(笑)

 

 

紅葉狩り、とは称しているけれども、一番の目的としては祖父のリベンジなのである。祖父は道中、車の中で「別に紅葉なんぞいらん」と言っていたので、本当に強がりでもなんでもなく、葉の色が秋の色に染まっていなくてもいいのである。

 

道の駅をはしごして、その度にたくさんのものを買って、歩いて、しゃべって。

 

 

私が一緒に行くことを、母は当日まで祖父母に黙っていらしく、「あなたの存在はサプライズでした」と全部終わって帰ってきた後で言われた。

 

とはいえ私が何をしたかって、祖父が何やら話している内容に対して、良く聞こえていないのに「へぇ、そうなんやぁ」と相槌を打つ母と、「実は適当に返事されとること、じいちゃんは知っとるんよ」と祖母が言うのに耳を傾けつつ、ぼんやり外を眺めて、いい天気で良かったなぁ、と思っていただけで。

 

 

それでも二人はすごく喜んでくれて、以前読んでオススメした『嫌われる勇気』に書いてあったことってこういうことだよなぁ、などと思ったりした。

 

 

 

人は誰でも幸せになることができる、というアドラーさんの考え。

 

何かに貢献したり、誰かの力になったり、そうしたことで「役に立つ」「参加している」という意識が生まれる。自分が価値のあるものだと認識できる。

でも本当は、人間は誰しも何かの役に立ったりしなくても、その自身の存在自体に価値がある。

居るだけで充分価値がある、ということを自分で理解することは、幸せになるために大切な事だ。

 

みたいなことを言っていた、気がする。

思った以上に曖昧な理解の仕方だった。申し訳ない。

 

分かるけど、難しい感覚だなと思った。

 

 

とにかく、私にとって、手っ取り早く自分が生きていること自体に価値があると思えるのは(この言い方もどうかと思うけど)、祖父母や親、友人と一緒にいるときなんだろうな、と思うと、有難い。

 

皆のおかげで楽しく生きてるんだなぁ、と思って、今日もどの方角にも足を向けて寝られない気持ちである。

 

直立不動で眠るしかないのか。

 

 

無理だ。

 

 

今日も私は温かい布団で東に足の裏を向けて眠ります。

 

 

 

 

 

以下はお買い物をした道の駅

 

www.mino-niwakachaya.com

最初に着いた道の駅。

野菜がたくさんで、いやいやこのタイミングでそんな買ったら、まだ道中長いですよ????? という位置だったのに、そんな事は関係ないんだ、と言わんばかりに買い物かごにたくさん商品を入れました。

祖父が落花生のおせんべいが好きなので、二種類の落花生せんべいの前でどちらにしようか迷っていました。

 

 

jm-minami.com

こじんまりとしているのに休憩場所が広々としているので、ちょっと一休み~に最適な場所です。

こじんまり、と表現したものの、野菜や果物の直売からお土産コーナー、特産品、見て楽しい売り場です。猫のクッキーが余りにも可愛かった。

姪っ子甥っ子へのお土産にしようと迷わず手に取る。

 

 

道の駅 古今伝授の里 やまと(公式)

文字化けがすさまじかったので、こちらリンク先の画像が表示できませんでした。

しかし、ここはすごいぞ。

食事処、お土産やさんなど道の駅定番の売り場のほかに、足湯があるぞ、温泉があるぞ。そしてアユの塩焼きが、その場で焼かれているんだけど、説明が難しい、アユの身体を波打たせて串刺しにしたものを、火を囲むようにして地面に突き刺してある、アレが見られるぞ(表現どうにかならんか)。

あと、鯉の餌やりができる。小さい女の子が鯉使いみたいに足元に鯉をおびき寄せて餌をやっていました。めちゃくちゃ鯉がでかくて、ちょっと怖かった。

 

 

 

あと運転中、長良川鉄道を走るカッコいい電車と一瞬並走しました。

 

 

www.nagatetsu.co.jp

調べてみたら観光列車で、どうりでカッコいいわけだとみんなで大きく頷きました。

ななつ星in九州」などのデザインをされた方が手掛けた列車だそうで、外から見ただけでめちゃくちゃシックでカッコ良かったのに、内装もお洒落なつくりであることを知る。

土日祝日に1往復するだけらしく、どれだけ貴重な出会いだったのか……。

電車オタクの知り合いに自慢したい。

そしていつか乗ってみたいです。

 

 

ほとんどドライブで、でも楽しい一日でした。

発見や出会いがたくさん。買ったものも、盛りだくさん。

 

祖父母の家に帰って、その日に買ったものを広げてみたら、落花生のせんべいがふた袋ありました。

 

 

じいちゃん、落花生のおせんべい好きすぎぃ!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

たしか岐阜って道の駅の数がなかなか上位だったはず、と思って、検索してみると、北海道に次いで第2位でした。

道の駅を巡る旅ってのもいいよね。楽しそう。

 

のんびりとやってみたい。

 

 

 

母よ、サプライズで誘ってくれてありがとうございました。

 

 

 

 

 次回もまた誘ってもらえたら、私は自分の価値を見出せるぞ(重い)。

そんなことしなくても、充分毎日楽しいから心配はしないでくれ。

 

身内がこのブログを見つけないことだけを切に願う。

 

 

書かなきゃいいのに、ってのも分かる。