推しを推す、そして万物に感謝する。

元書店員。日常のオススメやアレコレの話を。

お金持ちになりたい人生だった(こんな時だけ思うのよ)

お疲れ様です。

 

 

国勢調査に初めて回答しました。5年に一回なんですね。

勉強になります。

 

 

 

先日いつも通っている本屋さんに行ったら、入口に「○月〇日をもって閉店いたします」という看板が立っていました。

 

大きい本屋さんだったので油断しまくっていた。しばらく看板の前に立って、一体どういうことなのか、看板の隅から隅まで読んだのですが、当たり前だとは思うけれど閉店の理由はどこにも見当たらなくて。

 

盛況だと思っていたんだけれどな。

 

スタッフさんを捕まえて、「なんで? 何で閉店?」「社員の皆さんは次に行く場所ちゃんと与えられてる??」「アルバイトさんは???」と問いたかったのですが、我慢しました。

 

理由なんて分かってますとも。

 

 

大人の事情ですよね。

 

 

OKです。

 

 

売り場は夏の名残と、ハロウィンと、少年ジャンプ人気タイトルの来年のカレンダー。

来年、この店はもう無いじゃないか。

スタッフさんはこれを陳列しながらどんな気持ちだっただろう。「ま、この頃うちらココにはいませんけどねー(笑)」というくらいのテンションだったら良いな。

 

私、自分の時はどうだったっけ?

 

と思い返してみて、そこに転がる事実につい笑ってしまった。

 

 

閉店、倒産、どれも突然だったわ。

 

 

しんみり思いながら陳列することも、涙を流しながら閉店後のお店の中を片付けることもなかった。

次に入るテナントさんが決まっていたり、立ち退きの期限が決まっていたりするので、お店閉まるよ! って聞いてからすぐ猛ダッシュで段取り考えたり、片付けを始めたりしないといけなかった。

 

「やばい」

「間に合わん」

「早よせな」

 

ってみんなでわぁわぁ言いながら片付けた。

 

お祭りみたいで楽しかった。

非日常は面白い。店は無くなるけど。

 

私は大変なことならわぁわぁ言いながら楽しい気持ちでやりたい。どこかヤケクソなテンションの上げ方だとしても、それでもその方が楽しいし、のち笑い話にしやすいと思う。

 

閉店とかするなら、パッと突然言われた方が、私には合っていたのかもなあなどと考える。お別れの準備がほとんど出来ないから、お客さんには悪いけれど。

 

 

世知辛いっすね。

 

 

 

 

ところで、貴方にオススメのマンガ! ってドンピシャなやつオススメされるとドキッとしませんか?

なんで私の好きなもの知ってるんや……って怯える。

となりのメガネ君。(花とゆめコミックス

著者:ふじもとゆうき 出版社:白泉社

ISBNコード:9784592188230

男勝りな栗子と少々どんくさいメガネ君・美波は血の繋がらない同い年のきょうだい。5歳の時に美波の両親が亡くなり、栗子の家の養子になって以来いつも一緒のふたり。でも最近、その関係に変化が訪れて……?

ふじもとゆうきさんの描く青春が、人間模様が、大好きです。めちゃくちゃ可愛くて、めちゃくちゃ泣いてしまう。好き。

私のこの「くりこ」という名前ですが、この作品の主人公の栗子ちゃん由来です。まんま使わせていただいていて申し訳ない。

栗子ちゃんとても可愛い。素直で、人にしっかり向き合って、良く笑って、素敵な女の子。高校の時に読ませていただいて、その時からずっと好き。

他の作品も、ぜひ、ホント、オススメ、先生の描く少年少女は本当にキラキラしていて、キラキラしているんです。オススメ、読んで……。

 

 

 

 

お金持ちだったら、めちゃくちゃ買って分かりやすい数字を見せて貢献できたのにな。悔しいですね。くそぅ、閉店なんていう選択肢がない世界を作りたかった……!

 

私、別のお店に浮気していないのよ、私、ええ、そうよ、好きだったのよ。

 

閉店まではお世話になります。

 

どうぞよろしくお願いいたします!!!