推しを推す、そして万物に感謝する。

元書店員。日常のオススメやアレコレの話を。

日常の役には全くたたない病気

お疲れ様です。

 

 

夜が寝苦しくなってきましたね。

暑さのせいにするつもりはありませんが、最初のご挨拶をたった今「おゆかれさまです」と打って何とも言えない気持ちになったところです。

 

 

 

先日ネットで注文したものが自宅に届いたのですが、中身を取り出して空になった段ボールをじっと見て、

 

これは何かに使えるかもしれないな……

 

と崩さずに残しておくことにしました。

 

 

……。

 

 

職業病です。

 

 

 

 

職業病(しょくぎょうびょう、Occupational disease)

特定の職業に従事することにより罹る、もしくは罹る確率の非常に高くなる病気の総称である。医学用語では「職業性疾病」、労働基準法では「業務上疾病」と表現される。

ウィキペディア先生参照)

 

 

い、いや、違う、そういう社会問題のレベルのやつじゃないです、ごめんなさい。軽々しくそんな言葉をチョイスしてしまってごめんなさい。

 

 

 

また転じて、特定の役務を行なう人に降りかかる災難を指す場合もあるほか、特定の職業に就く人に顕著に見られる問題のある傾向も、この言葉で形容する場合がある。

ウィキペディア先生上記の続き)

 

 

あ、こちらです。転じた意味の方のやつです。失礼しました。

 

 

 

 

たぶん普通に段ボールや箱、紙袋などを残しておかれる方も多くいらっしゃると思うので、特別変わったことに感じられないかもしれませんが、今の仕事になってから生まれた感情なので、私の場合は職業に起因した行動ということになります。

 

 

割とキレイな状態の段ボールを欲する感じの作業をすることが多い仕事です。

 

発送したり、片付けたり。

 

自然と「この段ボールは残しておこう」と思って、うわ、無意識にそんなことを……と気が付いた時、すごく懐かしい気持ちに見舞われた。

 

 

 

本屋の人間は、お客さんとして訪れた本屋の乱れを無意識に直す。

 

 

本屋に勤め出してから割と早い段階で発症したものでしたが、発症した当時、本当に右手が勝手に動いた。

 

うわ、直してる……

 

って自分でも思ったし、

 

「直してるwww」

 

って友人にも言われた。

 

他人様の仕事を奪うんじゃない。

 

 

 

その次の仕事は家関係だったのですが、上司が「ウチで作ったモノかどうか、ぱっと見で分かるようになるよ」と言われ、余所のお家の様子をなんだかじっと見てしまう、という時期がありました。

今も窓の様子とか、気が付くと見てる事があります。

 

不審者じゃありません!!!

ごめんなさい、ごめんなさい!!

ちょっと病気なだけなんです!!!!!

 

 

 

毎日取り組んでいることや懸命に行なっていることは、目に付くようになったり、気にするようになったり、分かる様になったりというのは誰しもある気がする。

 

下着屋で働く友人は、触らなくても女性の胸のサイズが大体分かると言っていた。

 

電車の運転手をしている友人は、車の運転がめちゃくちゃ丁寧で気持ち悪いって言われたことがあると言っていた。

(私も運転がビビりがちな為、気持ち悪いレベルで丁寧かと言われれば、そんな言う? という感想しか持たなかったけれど)

 

 

手に職をつける、というとカッコよさをイメージするけれど、日常生活にちょっと漏れ出してしまうニッチな行動は人の目にどう映っているのか、突然気になりだしてしまった。

 

周りに迷惑をかけていない以上は「ああ、そういう病気の人か」と温かい目で見ていてほしい、いや、放っておいてほしい。

 

そして無意識のうちに周りに迷惑をかけているようなら、なんとか止めてやってほしい、教えてやってほしい。

 

よろしくお願いします。

 

 

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ボールルームへようこそ(KC月マガ

著者:竹内友 出版社:講談社

ISBNコード:9784063713299

平凡な中学生、富士田多々良は何の目標も見出せず、無為な日々を過ごしていたが、ある日、謎のヘルメット男に出会う。男が多々良を連れて行った先はなんと、社交ダンスの教室で……。

なんとなく日常を過ごしていた子が新しい世界に出会い、熱中していく、青春スポーツ漫画。闘志とか熱量とか迫力とか、試合会場の温度も伝わってきそうな表現が大好きです。アニメも見たかった、見てない。見たい。

「天才」みたく世間から言われて脚光を浴びている子が、楽しんでやっているわけではなくて実はその世界に縋りついている、呪いのように離れられないでいる、みたいな話もよくフィクションとしてありますが、現実でもあるのだろうか。

手に職をつけて、無意識に日常にも顔を出してしまう自分の仕事の一部が嫌なものじゃないといいなと思います。

 

 

 

 

職業によっては、定規など無くても大体の長さが分かるようになった、とか日常に役立ちそうなものもあると思うので、全ての無意識の行動が困ったものではないと思います。

スポーツならそれこそ身体を鍛えて風邪を引かなくなった、なんてありそうです。

 

 

随分前ですが、「ズーキーパー」というゲームにドハマりして際限なく遊んでいた時期がありました。

 

夜寝ようと思って目を閉じると、まぶたの裏に真四角にデザインされたウサギやパンダが、つまりはゲーム画面が鮮明に浮かんで、ゲームしてなくても連鎖とかしてたものです。

 

連鎖が止まらなくてね、すぐには眠れないんだ。

 

 

そうか、あれが病気だったか。

 

 

 

 

 

 

( ……あ、「ズーキーパー」オススメです。時間泥棒なのでご注意ください。)