推しを推す、そして万物に感謝する。

元書店員。日常のオススメやアレコレの話を。

本屋さんってカッコいいんだぜ。

お疲れ様です、こんにちは。

 

お仕事がお休みだとこんな時間でも投稿が出来るのですね。パソコンに向かうのは夜、と何故か決め付けていた気がします。

ちなみに今は12:30です。投稿時間って表示されていましたでしょうか、覚えがないので一応時間は、そう、12:30です。

 

 

本屋の次に働いた職場で「ちょっとお買い物に行ってきてほしい」と言われて工具店に行ったことがあります。

そのおつかいを私に頼んだその上司も道具の正式名称を知らなくて、ネットでなんとか調べてから出かけました。

お店の人も知らないんじゃないかと思って、こういう用途のもので、こんな形をしているんです、と説明できるように頭の中で練習しがてら入店して、準備はたぶん万端だったと思います。出来うる限りの、ですが。

 

 

お店に到着する。

まず足を踏み入れて、そもそもどの辺りに置かれているものなのかも分からない、と入り口で立ち止まってしまって、通行の邪魔になるお客さんになってしまったことは反省している。

そこまで広くないお店に、頭上までいっぱいにある棚と商品。

色んな種類があるんだろうなぁと思っていた金槌は、そんな想像をゆうに超えて広い売り場に展開されている。

 

ネジ、多い。

 

塗料も、多い。

 

物差しみたいなやつ、何に使うの、そんな形して。

 

そして作業服、色々、サイズも分厚さも、形も。

 

 

……工具店は楽しい。

知らないものしかない。

 

ちょっと見て回った。

楽しい。

 

従業員さんは2人。

男性と女性1人ずつ。

 

女性がレジにいらっしゃったので問い合わせてみた。

「すいません、〇〇はありますか?」

 

勝手ながら知らないんじゃないかなと思ってた。

 

「ああ、ありますよ、〇〇の場所、ご案内お願いします」

 女性スタッフさんは男性スタッフさんに案内を任せる。

 

 

 

……。

 

うわ……かっこよ……。

 

 

 

すんなり案内してもらえたし、あまりにもスムーズにおつかいは完遂できてしまった。

なんならもう少し店内を見ても良かった。

 

もしかしたら全然難しくない問い合わせなのかもしれん。

でもカッコよかった、痺れた。

 

工具店とかって詳しい人しか買いに来ないと思っていたんだけど、まさか私が買いに行くことになろうとは。全くの素人も買いに行きます。私が生き証人です(大袈裟)

 

専門的な問い合わせにスッと答えられるプロの存在って、カッコいいってだけじゃなくて、助けになるなって思った。私のように商品がよく分からない人はもちろん、答えてくれる、教えてくれるっていう人がいるのは、すごく安心する。誰でも入れるお店で、誰でも声をかけていいお店の人。話しかけるのに緊張することもあるかもしれんけど、でもちゃんとお客さんに応える仕事の人たち。

 

専門職ってカッコいい。

 

 

 

書店員も、そうだったのかな。

ふと、そう思った。

 

うん、書店員も、そうかも。

 

たまにすごくニッチな本を聞かれる。ニッチかどうかはお客さんの感覚であって、案外書店員の中では有名なものであっても調べることなく「ございますよ」なんて答えられた日には「すごいスタッフがいるぞ」みたいな顔で見てもらえたりした記憶がある。

 

あれ、めちゃくちゃ照れる。

 

難しいとお客さんが思っている問い合わせと、書店員が難しいと思っている問い合わせはたまに違うけど、なんにせよそれを乗り越えたときの達成感、謎解きに答えたようなあの感覚は、書店員にしか味わえないんじゃないかと思う。

 

苦しいことも厳しい数字もあるけれど、楽しい職場だったと改めて思う。

 

工具店と大きく違うのは、毎日新しい商品が入ってくることでしょうか(いや、工具店の入荷事情知らんけど)。その問い合わせに日々応え続ける書店員の皆さんは本当にカッコいい。

 

 

先日はGLOWが大変だったと聞いております。

お疲れ様でございます。

 

「CMバンバン流れてるけど、ウチにもう在庫ないよ?!!?wwww」

 

みたいなこと、多いですよね。

お疲れ様でございます。

 

出版社と取次と書店が、本当に上手いこと高め合って協力しあってWIN-WIN-WINになることを心から願っております。

 

 

しかし問い合わせの多岐にわたることよ。

ガイコツ書店員本田さん(ジーピクシブ)

著者:本田 出版社:KADOKAWA

ISBNコード:9784040681566

あるあるネタって結局面白いんだよなって思い出させてくれた1冊。例えそれが書店員にしか分からない笑いであっても! と思って読んだけど、誰が読んでも面白いと思うし、エキセントリックで刺激的なコミック売り場と言う名の戦場の話だった。

アニメかもしたんだし、誰もが楽しめるはず。

 

 

 

 暴れん坊本屋さん

著者:久世番子 出版社:新書館

ISBNコード:9784403670190

 こちらもよろしくお願いします。懐かしの本屋さんの形ややり方が見られると思います。時代は移り変わっているんだなぁ……。

 

 

 

 

お昼に書き始めたこの文章も中断、中断の連続で結局夜にあげることになってしまいました。ほぼ12時間後じゃん。やっぱ夜がいいのかな。

 

ルーティン、と言うほどでもないですけども。

 

 

本屋や書店員の素敵なところに気付くと、次また本屋に行く時、いつもよりもさらに心が踊ります。

コロナの影響で苦しいところが多いとは思いますが、どうか皆さんが楽しく長く働けますように!!

 

それでは!

おやすみなさいませ!