悲しみは筋肉と共に乗り越えるもの。
お疲れ様です。
太った。
端的に。
新型コロナの自粛のせいかと思われるようなタイミングでそんなことを言っていますが、随分前から気が付いていました。
腹が存在を主張している。目立ちたがり屋か。山へ帰りたまえ。
……いや、山も迷惑だよね、ごめんね。
理由は明白。外出自粛は関係なく、出かけない。食べる。動かない。夜が来る。寝る。しかもよく寝る。
摂取したエネルギーを消費していないことがよく分かる。太っていることが良くないのではない。健康的でないことが良くないのである。全盛期には割れていた腹筋も鳴りを潜めている。高校生の頃の話だ。あの頃の私は何故か「仮面ライダーのような腹筋になるんだ」とキラキラと目を輝かせていた。こいつ、過去に縋ってやがる。今を生きろ。
そんな私も、社会人になってから筋トレの習慣があった時期があった。
私はその筋トレ方法を『ネヴァジスタ腹筋』と呼ばせていただいていた。
TwitterのフォロワーさんにオススメしていただいたPCゲーム『図書室のネヴァジスタ』からお名前をお借りしました。
筋トレ方法をご説明します。
まず、クリックで話が進むノベルゲームを用意します。出来るだけ楽しいだけではない、どちらかと言えば悲しみや重みがある程度ありそうなものが良いでしょう。
そして寝転がってゲームを始めます。
スマホでゲームをやる際なども、リラックスしてしまうと上の図のように身体の力が抜けてしまいますよね。
あっ、私いますごく身体の力抜いてる! と気が付いたらチャンスです。
その姿勢から、肘と膝の下にクッションなどを置いて、腰を真っすぐに浮かせます。
ここから更に膝ではなくつま先で身体を支えると、よく見る体幹を鍛えるポーズになります。でもそれは普段動いていない人にとってはもう大変すぎるポーズなので、膝をついて少しだけ自分を甘やかしましょう。そして一番腹筋に効く形を維持しながらクリックを続けます。もしくはスマホゲームを続けます。
図のように足を上げる必要はありません。……なんか絵が気持ち悪いな(笑)
とにかく腹筋がしんどいところで身体を留めてください。普段全く運動していない人は膝をついているままでも、これだけで十分腹にきます。
そしてどんなに辛い結末が待とうと、バッドエンドルートに進んでしまったとしても、今苦しいのは腹筋を鍛えているからなんだ、と鬱展開に耐えることが出来ます。私はこれで数あるバッドエンドを乗り越えました。
私の身体が震えているのは、筋トレのせい。
心が痛いのではない、腹筋が痛いのだ。
鍛えられてるよ! 今凄い鍛えられてるよ!
心も腹筋もすごい今鍛えられてるよ!!
そうやってバッドエンドを超えた時、私たちは強い身体を手に入れています。
そして主人公を守ることが出来なかった無力感に涙を流すことでしょう。筋肉があったって、助けられない人がいる。うう、悲しい。
でも筋肉の辛さと共に、主人公の最後の姿は心に残るわけじゃん、痛い。うう悲しい。
結局悲しいわけだから、そうだ、腹筋でもついでに鍛えていこうぜ。
そしてオススメのPCゲーム教えてください。
外出自粛ではかどるでしょう。今だ、やろうぜ。
皆で腹と心を震わせながら、ゲームしようぜ。
ぜひ、『図書室のネヴァジスタ』プレイしてみてください。