推しを推す、そして万物に感謝する。

元書店員。日常のオススメやアレコレの話を。

相棒「いや、連れて行ってくれよ」

お疲れ様です。

 

いつも機械的に始めているように見えてしまう「お疲れ様です」ですが、結構心は込めていて、でも最近ますます皆さまに向けて本当に言いたいフレーズになってきました。

友人たちとも言い合っています。

 

健康でいようね。

 

お店の休業要請も出ておりますが、そろそろ髪の毛切りに行かんとヤバいなー、とか思っておられた方はめちゃくちゃ焦っているのではないでしょうか、お仕事も「外に出るな」なら身なりは多少ボサボサでも許されるのか、それとも会議だとかで顔は出さないといけないのか。

 

私はちょうど先日美容院に行ってきたところです。

以前にこちらでお話しした、前髪を自分で切ってやらかしたときにお世話になった美容院です。いつもなら自分で前髪を切りつつ、まだ大丈夫やろ、まだ大丈夫やろ、を繰り返して3か月はほったらかしなのですが、今回は前科もあり、己で前髪を切ることに対してビビってしまったので、2か月で足を運ぶこととなりました。

俺はっ……弱い……!

 

行ってみると、前回から2か月しかたっていないのに、お店の様子が少し変わっていて驚く。

 

なんと、噂の自動洗髪機(?)が導入されていた!

 

2回目にして、2通りのサービスを受ける私。なんだか有難みを感じます。

髪を切ってくれたのは前のお兄さんではなく、でも気さくに話しかけてくれる方で、何度も「こんな感じでどうですか?」と聞いてくれたので、ありがたかった。ドラクエで長い間セーブできない時の不安感がない。細かくセーブしていける安心。ありがとうお兄さん。

髪を切り終わって、シャワーの椅子に移動する。薄暗い。なんかヘルメットみたいなのを被せられる。5分くらいで終わるとのこと。水、というか、お湯、温度良い感じ。強さも何段階かあるそうで、強くないですか? とか聞いてくれながら調節してもらって、良し、となったら、私だけその場に残してお兄さんは別のお仕事へ。

 

人員削減、大事。

 

結論、くすぐったい。すごく。

耳の後ろまでちゃんとシャワーを当ててくれるから、水が漏れてしまいそうでドキドキするんだけど、もちろん全然濡れない。でも心配で、くすぐったくて、ずっと笑いをこらえてた。

骨の芯がぞわぞわする。初めての感覚で、どこかなんか痺れるっていうか、水の振動なのか、どっかがずっとビビビビビビビビビビビビビビビビビビってすごく細かく震えてる。それがくすぐったい。

 

まあ、こういうものだと思えば。またやってもいい。何度かやったら癖になりそうな気さえする。

 

強く思ったのは、やっぱり人の手って気持ちいいんだな、ということ。

個人の感想によるものです、という注意書きが必要なやつですけど、私はそう思った。別物だと考えていい。

お兄さん曰く、人の手よりも地肌の方までスッキリ綺麗になる率が高いらしいので、何でも良し悪しあるんだなあと聞いていました。

また行きます(笑)

 

 

手の温かさを感じなかった代わりに、温度を感じそうな漫画を。

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花と頬

著者:イトイ圭 出版社:白泉社

ISBNコード:9784592711575

さっぱりとした絵柄なのに、さっぱりとしたやり取りに聞こえるところもあるのに、たぶん全部濃密。あと、頬子さん、っていう名前と、その呼び方がなんだか可愛くて好き。

青春時代って大声で気持ちを主張したりする人って一部だと思う。ドラマチックでもなければ激情に駆られるなんてこともなく、静かに過ぎていくんだと思う。でも静かでも何かしら事は起きているわけで、教室の真ん中じゃなくて、学校の中じゃなくて、皆の知らないところでそっと進んでいく青春もあるんだと思い出します。

とにかく読んでほしい。

 

 

美容師さんにシャワーの説明を受けるときに、「洗車されてる車みたいな感じです」と言われて、なるほどな、と頷いて、ガソリンスタンドの端っこの洗車コーナーに吸い込まれていく車を想像したところで気が付いたのだけれど、

私、愛車をあそこに連れて行ってあげたことないわ。いつも恵みの雨に任せきりなので……。

 

まさか車より先に洗車してもらう気持ちを味わうことになるなんてな……。

 

ひと足先に行くぜ、相棒!!

待ってるからな!!