推しを推す、そして万物に感謝する。

元書店員。日常のオススメやアレコレの話を。

便利な機能と必要な機能は別モノ。

「はじめまして」にはいつもワクワクします。

世間知らずなせいで、未だに初めて触れるものが多い毎日、引っ越しをした私を待っていた「はじめまして」は、お風呂場にいました。

 

そう……追い焚き機能です。

 

今まで使ってこなかったのだから、別になくてもいい機能ではある。が、しかし、あるなら使ってみたい、そういうものでしょう。

 

前の晩に溜めたお湯をそのままにして、「明日は追い焚き機能を使うぞ」と意味わからんくらいに意気込んでその日は布団にもぐった。

翌日、夜。

さて、やるぞー! と足を踏み入れた風呂場で私が見たのは空っぽの浴槽だった。

 

……あれ、私、昨日お湯を抜いてしまったんだわ。

 

当たり前のようにそう思った。今までずっと私は私に付き合ってきたわけだから、よく知っている。私は信用ならない、と。

 

まぁ。まぁ、ね、別に、じゃあ改めて気を取り直して、明日またやればいいわけだから。というわけで、その日はお湯を張りなおした。

今度こそお湯は抜きません、と指さし確認もする勢いでお風呂から上がった。

次の日、お湯がない。スッカラカンである。一滴も残ってない。

 

あ、これ妖精さんやわ(不具合の確信)

 

ようやく気が付いて、引っ越し早々、管理会社に電話をしました。

お風呂の栓が劣化して、一晩かけてお湯がゆっくりゆっくり抜けていったのだと思う。たしかに部屋の引き渡しのときに、お風呂のお湯をしっかり溜めてから次の日まで放置してお湯が抜けないか、なんて確認はしないだろうし。その確認する姿は想像すると少し面白い。

来てくれた管理会社のお兄さんが手早く新しい栓に取り換えてくれました。その背中をなんとなく見ながら、ふと思う。

 

こういう技術屋さんみたいな人って男性が多いよなあ。

 

手に職があるって、かっこいいですよね。でも、例えば私がゴリラみたいな奴じゃなくて、か弱い女性だったなら。一人暮らしだったなら。

真昼間だとしても、男性が部屋に入ることで不安になる人はいそうだなって。

女性の部屋に上がる専用の女性の技術屋さんの企業とかあればいいなって。

検索してみたら少しだけヒットしたけれど、数は多くなさそうだ。私の検索の仕方が悪いだけで、本当はいっぱいあるんだろうか? それとも無いのかな。ありそう。あればいいのに。あれば安心だな。みんなが安心して生きていけるといいな。誰か全国展開して。か弱い女性を助けてあげて。

 

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鈍色のカメレオン(角川コミックス・エース)

著者:春日井明 出版社:KADOKAWA

ISBNコード:9784041078044(1巻)

 

安心とは程遠い内容ですが。少年×女装×殺し屋。

私は王先生が好きだ。いい眼鏡をしている。アニメにならないかな。

続刊も楽しみです。

 

 

ちなみに。

現在、追い焚き機能は使っていません。

 

宝の持ち腐れ。

 

ごめんな。