推しを推す、そして万物に感謝する。

元書店員。日常のオススメやアレコレの話を。

プロのちから は 人の心 を 救った ! ▽

お疲れ様です。

 

2020年になってもう知らぬ間に2月も半ばに近付いています。

遡って年明けの頃、美容院に行きました。

自分で前髪を切って盛大にしくじったからです。

 

「あー、やっちゃったねえ」

 

美容院のお兄さんが笑う。

よく自分で切るの? と聞かれたので、毎回自分で切っては美容院の人に助けてもらうと答えると、懲りないんだね、と言われる。

 

懲りない、かぁ。なるほど。

 

自分は割と簡単に諦めがちというか、見切りが早いというか、そう思っていたので、お兄さんのその言葉はすごく新鮮だった。少しワクワクもした。私も懲りずにチャレンジしていることがあったのかと。

この調子ではまた懲りずに伸びてきた前髪に挑むと思う。

そしてまた失敗して美容院に予約をするんだと思う。

うむ、経済を回している。

 

お兄さんは大変なことになっている前髪を見て、その後全体を見て、

「ちょっと短くしちゃってもいい?」

と聞いてきた。

大怪我みたいなモンだから、ある程度の犠牲はつきものだと思う。仕方ない。致し方なし。大丈夫です、と頷く。

 

 

ベリーショートになった。

 

 

元々髪の毛は長くないし、ベリーショートの時期もあったから抵抗はない。ないんだけれども、それだけの犠牲を出さねば生き返ることのできない様子だった、ということに驚いた。

瀕死の状態だったのか。

その状態で1か月くらい放置していた自分が勇者に思えてくる。

勇者だったのか。

 

勇者 は ベリーショート に 転職した ! ▽

首の後ろ の 防御力 が 1 さがった ! ▽

耳の辺り の 防御力 が 1 さがった ! ▽

心 の 強さ が 100 あがった ! ▽

 

……こんな感じでしょうか。

 

勇者といえば……と関連しそうな本はたくさん世の中にはあると思うのだけど、私の家には残念ながらありません。

年々ファンタジーが上手く頭に入らないようになってきて、楽しめるものが減ってしまったようで悲しくもあります。

カタカナの国、物語の中の政権交代、死んだはずのアイツが敵になって戻ってくる、行き別れた俺の弟が敵国の王子になっている、待ってくれ、お前は誰だ、何時の話をしているんだ??????

 

あの頃は楽しく読めたはずなんだけどなあ。

複雑なものが、難しい、うっ、悔しい。

どのジャンルの本も楽しく読める、という人はすごいと思います。物語に没頭する力、素敵ですよね。自然とその世界観に入り込んでいけたらなぁ。共感、とは違うのか。そういうスキルを何て言うんでしょうね。

 

Shrink~精神科医ヨワイ~ 1 (ヤングジャンプコミックス)

著者:月子、七海 仁 出版社:集英社

ISBNコード:9784088914213


精神科医・弱井に助けられる人たちの話、です。多分周りに心がしんどい人は沢山いると思う。どうにも生きづらいと思っている人もいると思うし、自分も他の人から見たらどこかおかしいかもしれない。

作中で弱井が言う「僕はこの国に、もっと精神病患者が増えればいいと思っています」というセリフが印象的でした。

ぜひ読んでみていただきたいです。もうすぐ2巻も発売ですね。 

 

あの前髪の状態で平然と歩いとる……あの人おかしい……って思われてたかもしれないって今更思いました。

 

美容院の人ってすごいよな……。