推しを推す、そして万物に感謝する。

元書店員。日常のオススメやアレコレの話を。

その強さが欲しいんだぜ

お疲れ様です、こんばんは。

 

先日、ものすごく久しぶりに外で転んだ。

下手くそなヘッドスライディングのお手本みたいに、膝から勢いよく落ちて、両手が綺麗に前に伸びた。

いい大人がwwwwwと思いつつ、泣かなかったし、冷静にすぐに立ち上がって動き出すこともできたし、もしやこれが大人の転び方ってやつか……? などと前向きにとらえることにした。

家から出て早々のことだったため、まだ用事が全く終わっていない。立ち上がって、そこから向かうのは家ではなく、スーパーである。その日のご飯を買わなくてはならなかった。

 

しかし、買い物中に気が付いてしまう。

手のひらがジンジンする。ジンジンするたびに「ああ、さっき転んだんだよな」と心の中の大人の部分が憂鬱になる。

気が付いたのは手のひらが痛いという事ではなくて、転んだことを何度も何度も思い出してしまうということだ。

 

子供の時って、転んだってその時に痛いと泣くだけで、あとはもう楽しいことに向かって一直線だった。夜になってお風呂に入るときに傷が染みて、ようやく「痛い」って思うだけで、またその後は楽しい事でいっぱいになっていた気がする。

 

楽しい事に向かって、視線を上げて、ずいぶんと先だけを見ていた気がする。

 

子供、強い。うらやま……。

 

冒頭、これが大人の転び方ってやつか……? なんて言ってみたけれど、そう思ったら全然大人の転び方は前向きになれない。

手のひらのジンジンも、真っ青になった膝小僧も、気にせずに強く生きていきたいと思う。

 

大きく目立つような傷を作らなかったことだけは褒めてもええんちゃうかな……。

 

 

 

さて。

ところで私は、「理性が何かを訴えて思いきり動けない大人」と「衝動のまま突き進む子供」という関係性が大好きだ。

子供の綺麗な心に突き動かされる大人、最高だな。

 

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Baby,ココロのママに!POLARIS COMICS)

著者:奥山ぷく 出版社:フレックスコミックス

ISBNコード:9784866759470(1巻)

 

超絶ネガティブだが根は前向きな青年・静流。ある日出会った子供に「ママ?」と懐かれてしまい……。

ハイテンションベイビーに振り回されたり、恋に心踊ったり。登場人物みんな愛しくて仕方ない!全人類読んで幸せな気持ちになってくれ。

 

 

買うものを決めた状態で訪れた本屋で衝動買いをしない時はありませんが、子供と大人の組み合わせのものはついつい手が伸びてしまいます。

本能に忠実に生きていける、本屋の中にいるときの私は強い。

 

本当にいきなり寒くなりましたね、お布団恋しい。